「炎上」参加者はこんな人!?年収が高いほど炎上行為に参加する確率が高まるとの分析結果(毎日新聞)
カイエダです。
インターネットとソーシャルメディアの発達で、多くの人の目に触れるようになった「炎上」。
いったい、どのような人が参加しているのでしょう。
実情を推測させる統計的な分析を、国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの山口真一助教(29)がまとめたと、Yahoo!ニュースに掲載されていた毎日新聞の報道が気になったので取り上げました。
その分析には驚くべき結果が……!
年収が高いほど炎上行為に参加する確率が高まる
従来、想定されてきた炎上参加者のイメージとは異なる「意外」な結果となっています。
炎上には、コンビニのアイスケースに店員が入って撮影した写真をネットに投稿するなど、社会規範から明らかに不適切な行為として批判が集中する場合もあれば、コメントする人の政治・社会的な立場などで評価が大きく分かれるものもある。今回、山口氏が分析した炎上への参加も、ポジティブ・ネガティブ、双方の側面を含んでいる。
山口氏の分析は、多摩大学情報社会学研究所が2014年11月、調査会社マイボイスコム社のインターネットモニターに実施した「インターネットの利用に関するアンケート」のデータを利用して、「計量経済学」と呼ばれる手法を用いたモデルを作成し、「性別」「世帯年収」などの属性ごとに、それぞれの炎上行為に参加する確率がどうなるかを調べた。
それによると、
- 子供と同居している親は、そうでない人よりも、炎上行為に参加しやすい
- 個人年収や世帯年収が高くなるほど、炎上に参加する確率が高まる
という結果が示された。
「子供を持つ、裕福な人ほど炎上に参加している」(山口氏)ということになり、これは、従来、炎上を扱った著書などで言われてきた「炎上に参加しているのは貧しい人が多い」というようなイメージとは大きく異なっている。
一方、性別と年齢に関しては、女性よりも男性、また、年齢が高い人よりも若い人の方が、炎上行為に参加しやすいという結果だった。
また、学歴、都市圏に住んでいるか否か、結婚の有無、1人暮らしか否か--などについては、炎上に参加する行動への有意な影響はみられなかった。
山口氏は、「少なくとも本分析においては、学歴は、炎上に参加する行為に影響していない。炎上に参加しているのは低所得・低学歴の人というイメージは支持されなかった」と述べた。
また、子供と同居する親の方が炎上に参加しやすいとの結果については、「子育て関連や安全保障関連の話題は、子持ちの親の方が関心が高いため、炎上に参加する確率が高くなる可能性は十分に考えられる」と話した。
いずれにしろ、炎上を起こす話題に興味を持っている方が積極的に参加の傾向にある、ということです。
それは
- 政治
- 教育
などに関心の高い方ということでしょうが、炎上に参戦するとは、時間がある程度余裕のある方だと思われます。
ITリテラシーがある程度高く、博識のある方、ということになるのでしょうね。
何事も、分析する前には「仮説」を立てます。
世の中でまことしやかに言われているような、憶測で仮説を立てても、実証してみると異なった、という典型のような気もします。
独断と偏見ほど怖いものはないな、と私は少し思いました。
炎上がおこってしまったらどうすればいいのか。
今度はそのときの対策についても
言及してみたいと思います。