数字が苦手でも大丈夫。Web集客でおさえておきたい3つの数字と、実は気にしなくていい数字。
カイエダです。
今回のテーマは、Web集客でここだけはみておきましょう!という「数字」について、です。
この記事の目次
数字を見るたびに落ち込む…「数字アレルギー」になっていませんか?
Webで発信していると、こんな気持ちになったことはありませんか?
- アクセス解析を開くたびに、数字が少なくて落ち込む
- 「売上」「成約率」と言われると、テストの点数をつけられているみたいでしんどい
- そもそもエクセルを見ると、頭がフリーズする
起業歴が長くなるほど、「そろそろ数字もちゃんと見ないと…」というプレッシャーも増えてきます。
ですが、ひとりでビジネスをしていると、やることは山ほどあるのに、「数字の勉強」にまで時間や気力を割く余裕がないのも本音ですよね。
その結果、
- 数字が怖いから見ない
- なんとなく不安なまま進む
- 「私、このままで大丈夫かな…」とモヤモヤだけが積もる
という、数字アレルギー・ぐるぐるループに入ってしまう方がとても多いです。
でも本来、数字はあなたを責めるためのものではありません。
「どこを整えれば、もっと楽に・もっと喜ばれながら続けられるか」を教えてくれる、心強い味方です。
では、特にどの「数字」を見ればいいのでしょうか?
Web集客で見るべき数字、まずは「3つ」で十分です
最初に結論をお伝えします。
Web集客で、数字が苦手な事業家が見るべきなのは、
- 濃い接点への新規登録数
- 個別相談・体験セッションの申込数
- 有料サービスの成約数(件数)
の3つです。
アクセス数やフォロワー数など、
世の中でよく語られる数字はたくさんありますが、
- 「たくさん人が集まっているのに、売上が増えない」
- 「数字ばかり追って疲れてしまう」
ということもよく起こります。
数字が苦手な方ほど大事なのは、「全部見る」のではなく、「お客様に近い数字だけに絞る」こと。
この3つの数字は、どれも
- あなたの「信頼」が育っているか
- あなたの「世界観に共鳴してくださった方」が増えているか
を教えてくれる、ビジネスの心拍数のような指標です。
ここからは、それぞれをもう少し詳しく見ていきましょう。
1つめ:濃い接点への新規登録数は、「また会いたいです」のサイン
最初の数字は、メルマガやLINE公式など、“濃い接点”への新規登録数です。
ブログやSNSは「ふらっと立ち寄ったお店」だとしたら、メルマガやLINEは
「このお店、また来たいです」
「もっと話を聞きたいです」
という、お客様からの小さなラブレターのようなもの。
ここで見るのは、難しい分析ではありません。
- 今月、新しく登録してくれた人が何人くらいいるか
- 先月と比べて、増えたか・減ったか
この「増えた?減った?」を見るだけで十分です。
たとえば、
- ある月は登録が2人
- 別の月は、新しい記事を書いたら10人登録してくれた
だとしたら、
あ、あの記事は、読者さんの心に届きやすかったのかもしれない!
という“気づき”が得られます。
ここで大事なのは、数字の大きさではなく「変化」です。
2人が10人になったら、数字だけ見れば「+8」。
でも、その裏側には、
- あなたに関心を持ってくれた
- あなたのメッセージをもう少し受け取りたいと思ってくれた
という、生身の人の存在がちゃんといます。
数字が苦手な人ほど、「登録数=人の顔」をイメージしながら見ると、少しずつ「数字アレルギー」がやわらいでいきます。
2つめ:個別相談・体験セッションの申込数は、「あなたを信頼して一歩踏み出した人」の数
次に大事なのが、個別相談・体験セッションなどの申込数です。
個別相談に申し込むということは、
- あなたの発信をじっくり読んで
- 「この人なら話を聞いてもらいたい」と感じて
- さらに、申込フォームに入力して送信する
という、いくつものハードルを越えてくださった状態です。つまり、
個別相談の数 =「あなたを信頼して、一歩踏み出すことを決めた人の数」
と言い換えてもいいくらい、濃い数字なんです。
ここで見るポイントは、シンプルに2つです。
- 今月、個別相談・体験セッションが何件あったか
- どこから申し込んでくださった方が多そうか(ざっくりでOK)
たとえば、
- 今月:ブログの「サービス案内ページ」から2件
- 先月:メルマガ限定リンクから1件
であれば、
サービス案内ページを整えたことで、ちゃんと相談につながるようになってきているな😆
という手応えが分かります。
もし今月が「0件」だったとしても、
それは「ダメだった証拠」ではなく、
- そもそも個別相談への導線が分かりにくかったの
- 発信のテーマと、個別相談のメニューがズレていたのか
といった“改善のヒント”をくれるサインです。
数字を「成績表」にしてしまうと苦しくなりますが、「次の一手を考えていくためのカルテ」として扱うと、見える景色が少し変わってきます。
3つめ:成約数は、「あなたの世界観に共鳴してくれた人」の数
3つめは、有料サービスの成約数(件数ベース)です。
売上金額ではなく、まずは「何人の方が申し込んでくださったか」だけを見ます。
- 単発セッション
- 継続サポート
- 講座・グループコンサル
など、メニューはいくつあってもかまいません。
最初は、
今月、何人の方とご一緒できたか?
だけを、ざっくり把握してみてください。
ここでもう1つ大切なのが、
- その方たちは、どこから来てくれたのか(ブログ、メルマガ、紹介、SNS など)
を、感覚レベルでいいので意識してみることです。
たとえば、
- 今月:ブログ経由1人、紹介1人
- 先月:紹介2人
という状態なら、
サービス案内ページを整えたことで、ちゃんと相談につながるようになってきているな😆
と分かります。
このとき、「今月は1件だけだった…」と落ち込むのではなく、
- その1件に、どんな背景やストーリーがあったのか
- 自分のどんな発信が、その方の背中を押したのか
に目を向けてみてください。
成約数は、「あなたの世界観に共鳴してくれた人の数」そのもの。
だからこそ、金額よりも先に「人数」を大事にすることが、心が折れない数字との付き合い方につながります。
PVやフォロワー数はどうするの? ― 「入口の広さ」を知るための参考にとどめる
ここまで「見るべき3つの数字」として、
- 濃い接点への新規登録数
- 個別相談・体験セッションの申込数
- 有料サービスの成約数
を挙げてきました。
では、多くの人がつい気にしてしまう
- PV(アクセス数)
- フォロワー数
- いいね数
は、どう扱えばいいのでしょうか。
結論からいうと、
「入口の広さ」を知るための「参考数字」としては見てもいいけれど、ビジネスの評価軸にはしなくて大丈夫
というスタンスがおすすめです。
参考にとどめる理由1. PV・フォロワー・いいねは、「アルゴリズム」や「ノリ」に左右される
まず知っておきたいのは、PVやフォロワー数、いいね数には、
- SNSや検索エンジンのアルゴリズム
- 「今たまたまバズりやすいテーマ」
- 投稿する時間帯や、画像の雰囲気
など、自分ではコントロールできない要素がたくさん混ざっている、ということです。
たとえば、
- ふだんより軽めの投稿をしたら、なぜかいいねがたくさんついた
- とても大事に書いた記事ほど、なぜかあまり読まれていないように見える
そんな経験は、誰にでもあると思います。
つまり、PVやフォロワー・いいねは
一時的な「ノリ」や「時流」に影響されやすい数字
であって、
「お客様の信頼」や「ビジネスの安定度」をそのまま表しているわけではない
ということなんですね。
参考にとどめる理由2. ビジネスに直結するのは、「関係が深くなった人」の動き
一方で、
- メルマガやLINEに登録してくれる
- 個別相談に申し込んでくれる
- 有料サービスに申し込んでくれる
という動きは、アルゴリズムや一時的なバズではなく、
あなたの世界観に共鳴して、勇気を出して一歩踏み出してくれた人
の行動です。
ビジネスとして本当に見たいのは、
- その「関係が深くなった人」が、どれくらいいるのか
- どこから、どんな経路で来てくれているのか
といった部分です。
だからこそ、
- PVやフォロワー数は → 「入口が広がってきているかな?」と眺める程度
- メルマガ登録・個別相談・成約数は→ 「関係が深くなった人が増えているかな?」と、少し丁寧に見る
という温度差をつけておくと、数字との付き合いがとても楽になります。
参考にとどめる理由3. PVやフォロワー数に振り回されると、「自分責め」が始まってしまう
もうひとつ大きな理由は、
PV・フォロワー・いいねは、「人と比較しやすく、自分を責める材料になりやすい数字」
だということです。
- 「あの人はフォロワー◯万人なのに、私は…」
- 「いいねが少なかった。やっぱり私の発信はダメなんだ」
こんなふうに、
- ビジネス全体
- お客様との関係
- これまで積み重ねてきた経験
をすべて横に置いてしまって、数字だけで自分の価値を測りにいってしまう危険があります。
数字が苦手な人ほど、自分を追い詰めるような数字とは、ちょっと距離を置いたほうが健全です。
じゃあ、どう付き合えばいいの?
ここまでをまとめると、PVやフォロワー数・いいね数は、
- 見てもいいけれど、比べない・責めない
- ビジネスの合否判定には使わない
- 「入口が少し広がってきたかな?」を感じる目安にとどめる
という位置づけが、おすすめです。
そして、この記事のメインテーマである
- 濃い接点への新規登録数
- 個別相談・体験セッションの申込数
- 有料サービスの成約数
この3つを、「自分とお客様との関係性」を映す鏡として、そっと横に置いておいてあげてください。
まとめとして
数字は「成績表」ではなく、「カルテ」として眺めてみる
改めて、今日お伝えしたいことをまとめます。
Web集客で、数字が苦手なひとり起業が見るべきなのは
- 濃い接点への新規登録数
- 個別相談・体験セッションの申込数
- 有料サービスの成約数(件数)
の3つだけで十分です。
どの数字も、あなたをジャッジするための“点数”ではなく、
- 「どんな方と出会えているのか」
- 「どの導線が、あなたの大切なお客様につながっているのか」
- 「これから、どこを整えていけばもっと喜ばれるのか」
を教えてくれる、温度のある情報です。
年齢やキャリアを重ねた私たちは、“数字の大きさ競争”よりも、一人ひとりとのご縁や、お客様の変化を大事にしたいもの。
数字を、「合格」「不合格」を告げる成績表としてではなく、今の状態を一緒に確認するカルテのようなものだと思って眺めてみる。
そうすると、良い悪いのジャッジではなく、「今の私には、どんなケアが必要かな?」と考えられるようになります。