You are ENOUGH.〜髪型で差別される!?アメリカ社会で戦うアヤンナ・プレスリー下院議員の言葉の礎

2022年1月30日エッセイ

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You are ENOUGH.〜髪型で差別される!?アメリカ社会で戦うアヤンナ・プレスリー下院議員の言葉の礎
カイエダ

カイエダです。
私はNetflixで人気番組である『クィア・アイ』という番組が大好きです。この番組のキャストのひとりである美容担当のジョナサン・ヴァン・ネスの新番組が始まる!ということで見はじめました。

この記事では、ジョナサンの新番組ジョナサン・ヴァン・ネスのどうして? なぜ? がいっぱい第2回でテーマとなった話題から、私が感じたこと・考えたことについてまとめています。

髪型で差別される?〜ネットフリックスで見た番組から

前提として:「クィア・アイ」とは

『クィア・アイ 外見も内面もステキに改造』(原題:"Queer Eye: More than a Makeover")は、Netflixで製作され、2018年2月7日から配信されているリアリティ番組シリーズである。

(中略)

ゲイとノンバイナリーの5人組である新"ファブ5(ファブ・ファイブ)"(料理とワイン担当のアントニ、ファッション担当のタン、カルチャー担当のカラモ、インテリアデザイン担当のボビー、美容担当のジョナサン)が依頼人の外見と内面をステキに改造していく内容である。

本作はこれまでに計8つのエミー賞に輝いており、 LGBTや有色人種コミュニティでの代表作として知られている。

Wikipediaより

前提として:ジョナサン・ヴァン・ネスってどんな人?

アメリカ、イリノイ州クインシー生まれ。ヘアスタイリスト、ポッドキャスト配信者、コメディアン、テレビタレント。

美容師として働く傍ら、web配信のパロディ番組『ゲイ・オブ・スローンズ』で芸能活動をスタートする。Netflixのリアリティ・ショー『クィア・アイ』オーディションで美容担当に合格したことが契機となり、現在は様々な媒体で活躍している。ニューヨーク在住。

Instagramアカウントのフォロワーは500万人を超える。

Amazonより

ちなみに、この記事内ではアフリカ系アメリカ人の表記について、引用先の文言等をそのまま使っている部分に関しては「黒人」という表記が登場します。ご了承ください。

『ジョナサン・ヴァン・ネスのどうして? なぜ? がいっぱい』第2回「どうして髪型は重要なの?」

初めてバービー人形と出会った子供時代から、髪型の研究に夢中のジョナサン。髪の歴史を振り返り、かつらについて学び、複雑な美の基準を考察してゆく。

Netflixより

この回を最初は「へぇ〜!」とシンプルに興味津々で見ていただけでしたが、だんだんと深刻なテーマになっていきびっくりしたのです。

びっくりしたテーマというのが、今回初めて知ったのですが、アフリカ系アメリカ人は髪型のせいで差別され、職を失うことがこれまで多かった、ということでした。

カイエダ

ほんと知らないこと多い…。

なんで髪型で……!と思います。

奴隷制度の名残や、ヨーロッパ・スタンダードに合わせるといった名目・文化的背景の影響で、アフロ系アメリカ人のクセのある髪の毛を自然なままにしておいたり、そのクセを生かしたブレイズやツイストのようなヘアスタイルにすることは、ビジネスにおいてプロ意識に欠けるという認識につながってしまっているそうです。

カイエダ

私たちから見れば、かっこいい髪型!なんですけどそんな見られ方してるんですか?

髪型が「生きづらさ」の象徴になってしまっている

髪型差別というのは数百年も前から存在する問題で、間接的な言葉や行動によって黒人を狙い撃ちにしてきました。

「人々が考えている以上に、ごく一般的に行われていることなんです」と語るのは、ニュージャージー州の上院議員コーリー・ブッカー氏です。

「髪型差別について、われわれアフリカ系アメリカ人はみんな、それぞれがいろいろな経験をしているんです」。

(中略)

ユニリーバが保有するボディウォッシュやシャンプーなどのブランド、「ダヴ」の調査によれば、「黒人女性の髪は、白人女性に比べると3.4倍プロ意識に欠けると見なされがち」であり、黒人女性の80%が、「職場に適応するためには、自分の髪の毛を根本から変える必要がある」と回答しています。

Eesquire.comより
カイエダ

切ないなぁ。

自分自身の話に当てはめてみると…。
少し前までファッションコンサルさんに全身コーディネートをお願いしていたとき、私も髪型については一番悩みました。

自分の「魅せたい」イメージに近づけるために、髪をずいぶんと長い期間縮毛矯正していました。

その方との契約終了後も、髪はそのまま縮毛矯正を続けていました。
が……。
もう頭皮も髪の毛も傷んでしまって、断毛するようになってしまったことで縮毛矯正を断念。
化学的に強い薬だったんでしょう。
限界がきました。

カイエダ

私も自分の強い癖っ毛に悩んでいますが、アフロ系アメリカ人の人種としての特徴的な髪質を抜本的に否定する文化は、あんまりだなぁ……、自分の比じゃないなぁ、と正直感じます。

日本だと差別とまでいかなくて、むしろ自分自身の思い込みが大きいような気もします。
「みっともない」「見苦しい」「かっこわるい」という視線を、勝手に自分が感じてしまっているイメージです。

ですので特に私の場合は、個人のコロロの問題なんです^^;

文化的に就職で区別されることは、本気であってはならない気がします。

ウィッグをかぶる人が多い理由も理解できます。

確か『クィア・アイ』シーズン6の第6回「自分にも愛の手を」に登場するアフロ系アメリカ人の女性博士も、若い頃からずっとウィッグをつけていました。
その後、ジョナサンのケアもあり、ウィッグをとって彼女らしく堂々と素敵に過ごしていました。

オシャレを楽しむウィッグだったらいいですけど、自分そのものを隠すためのウィッグは切なすぎます。

「政策で愛を伝える」アヤンナ・プレスリー下院議員の言葉

番組の話に戻します。

ジョナサンは、アヤンナ・プレスリーアメリカ合衆国 下院議員に話を聞きに行きます。
アヤンナ議員はマサチューセッツ州選出の民主党下院議員で、数少ないアフリカ系女性議員の一人です。

Embed from Getty Images
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2020年1月、自分が脱毛症であること、そしてウイッグをとった姿を公開しています。
ジョナサンとの会話に応じているときの彼女はスキンヘッドの姿でした。

彼女のゴージャスなセネガルツイストやブレイドはボストン市議時代からのトレードマークであり、個人的なアイデンティティーだけではなく政治的なスタンスのシンボルでもあったそうです。

そんなが彼女が、ジョナサンからの質問「今の世界に何を与える?」に答えた言葉に、心の底からしびれました。

私が言えるのは1つだけ。
I think the only thing that I coulud just say is that, um….
そのままでいい。
You are enough.

アヤンナ・プレスリー
カイエダ

ここで"You are…"と言ってくれているのがむちゃくちゃ愛が深い感覚です。
“You are…"だと人から認められてる感がハンパないですよね。

強い言葉には、悲しい経験という礎(いしずえ)がある

アヤンナ議員も、ジョナサンも、若い頃から、そして現在進行形でさまざまな葛藤があったしあると思います。

人種の問題、性別の問題、自分をどう生きればいいのかという問題。

それは私たちも同じですよね。
ずーっと悩んだことなんてないし、ハッピーでしたという人なんて、ほぼいないでしょう。

どんなに美しいと言われている人でも、お金持ちでも、五体満足な健康な人でも、人に言えない悩みはあります。

そしてそれぞれ、多かれ少なかれ克服したり共存したり、現在も戦っています。

まず味方でいたいし、最後の最後まで自分のそばにいるのは、やっぱり自分です。

You are ENOUGH.
せめて自分だけは、自分を認めたいです。

それができてやっと、相手のことを認められるのだから。

まとめとして

カイエダ

感想を書くだけのつもりでしたが、思ったより長くなっちゃいました。

私は、アニメをみたりリアリティ番組、ドキュメンタリー、映画をみたりすると、多くの方もそうでしょうけれど相当、感情が揺さぶられます。

これは子供の頃からですが、今もそう。

ダメージを受けて1週間吐き気が止まらなかったりなど、衝撃や影響が大きいです。

感受性が豊かなことは、大人になってしばらくのあいだ隠していましたが(感情が揺さぶられまくっていることが、かっこわるいと思ってた)、私が「そのままでいい」特徴のひとつなので隠さずいこう、と最近ようやく思えます。

We are ENOUGH!

カイエダ

ちなみにこの記事は、2022年1月29日に発行したメルマガの文章に、修正加筆したものです。
ブログでは言えない、ぶっちゃけた話はメルマガだけ。いまはメルマガ書いていないんですが、もしかしたら再開するかも?ご興味を持っていただけたら、ぜひLINEに登録してくださいませ。ご連絡します。

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