かつて「文章ヘタ!」と上司に認定された私が、自分で文章を書くようになった理由

2024年1月11日エッセイ

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かつて「文章ヘタ!」と上司に認定された私が、自分で文章を書くようになった理由
カイエダ

カイエダです。
この記事では以前書いたこちらの記事 「『まるでダメ子』な私だから言える、自分を諦めずに進む秘訣」の続編といいましょうか、そこからさらに突っ込んだ内容となります。

文章ヘタ!認定された背景

私は以前お勤めしていた会社の社長に「文章ヘタ!」と認定されていましたが、それには理由がありました。
実際、文章はド下手だったとは思うのですが、同僚に「優秀なWebディレクターさん(男性)」がいて、社長はその人の能力も人間性も大好きだったので、そのデキる人と私は自然と比べられてしまっていたからなんですね。
優秀なWebディレクターさんは、専門誌に寄稿するくらい文章も上手い方でした。

できる人がいるから、謙虚でいられた。

反面、比べられた私はどう思っていたのかというと…。

カイエダ

同僚のWebディレクターさんは、経験値が私とは全然違う(私なんかよりもずっとキャリアが長い)。
私ができないのは、当たり前すぎる。
逆に比べられることのほうが間違い〜〜〜!。

同僚の彼は、私よりもずっと実績がありました。
そもそも比べられた時点で実力が雲泥の差なのです。
ですから悔しい感覚は逆に湧いてきませんでした。
もともと競争すること自体、私は嫌いです。
ですがヘタだったからこそ、どんな文章だったらいいんだろう、どんなキャッチコピーが心に響くんだろうと、研究することがおもしろくなっていきました。
じっくりと、仕事に役立てばいいなという感覚で常にアンテナを張っていました。

このときの私は良い意味で、「できない」からよかったんだと思います。
ライティングに関しての探究は、楽しかったし新鮮だったのです。
そしてライティングのすごいところは、いつまでたっても「自分が上達した!と思えない」ところです(笑)。
だからこそ楽しんで研究を続けてこれたんだと感じます。


一方、私の夫はスポーツ・ジャーナリストです。
取材して、裏を取って文章を書き、自分も意見し事実を伝えています。
そんな人が「家」にいるんです。
命を削って、文章で何かを伝えている人が家にいて、私自身はそんな人よりも文章で努力していると思えませんでした。
ですから、文章うまいとかそういうレベルじゃないということなんて、わかりきっていました。

「自分の書く文章には影響力がある」ということがわかって書いている夫の背中を、私はずっと尊敬の念を持って見続けてきました(今でも、です)。


環境も手伝って、私はライティング研究をつづけ挑戦してこれました。
その間に、仕事ではすごいライターさんたち(こちらの指示する希望の文字数どおりによい文章を書いてきてくれる、締切前に入稿してくれる etc.)とも仕事を重ね、編集者としての経験も積ませてもらっていました。

いろいろな経験を積ませてもらった後、自分がどのくらい文章というものを理解できるようになったのか、という成長具合を知る機会がやってくるのです。

人気ライターさんに、プロフィール文章ライティングを依頼した経験から

外注してわかったこと

なんやかんやあり、その後Web制作会社を辞め独立。
フリーランスのWebデザイナー・ディレクターとして活動しはじめてから数年経った頃のこと。
私はアメブロで見つけた、数々の実績をお持ちの「プロフィール文章ライター」さんに、自分のプロフィール文章のライティングをお願いしてみることにしました。
今から…10年以上前でしょうか。
いい感じだったら、自分のお客様にも紹介しようと思っていました。
当時の私は、自分がお客様の文章を書くという業務を行なっていなかったことも後押ししていました。

そちらのライターさんとは、同じ沿線上に住んでいましたし、会いにいってインタビューも受けました。

どんな文章が仕上がってくるのだろう、とワクワクして待っていました。
ですが残念ながら、その期待は大きく裏切られることになったのです。

申し訳ないけれど、プロの仕事とは思えない仕上がりだった

私は制作会社にいたころから、さまざまなライターさんとお付き合いしてきました。

皆様プロですので、こちらの指示以上のお仕事を達成してくださることが多く、常に感動し、ライターさんという存在を尊敬していましたし、今でも尊敬しています。

このときに依頼したプロフィールライターさんからあがってきた原稿。
あまりにも出来が酷く、「なぜこれで入稿できるんだろう」と落胆したことを覚えています。

ショックだったのは、SNSなどの各ブランドの正式名称が使われていない、表記揺れが多いという点でした。
たとえばFacebook。
ロゴの画像上では” f ” と小文字で始まるのですが、正式な表記は大文字の” F ”から始まります。
調べればすぐに情報は出てきますが、そこをきちんと確認せずに、しかも文章中ではカタカナ、大文字アルファベット、小文字アルファベットなど、多種多様な表記がされていました。
敢えて?と思うほど。
聞いてみたら、確認を取っていなかったようです。

ライターだったら、正式名称確認や表記揺れの調整は、自分でチェックするところです。
それが疎かだったんですよね。

また「親しみやすい雰囲気を演出」してくれたと思うのですが、あまりに文章自体が「喋り口調」すぎました。
ライターさんはよかれと思ったのでしょうが、「親しみやすさ」を強調するために、丁寧ではない文体にしていたんですね。
ですがそれは文章として表に出てきた時に、仕事をする人間として、これで仕事につながるような「口調」なのか疑わしい調子に私には受け取れました。
それがとにかくショックでしたし、舐められてるなぁ、という印象を持ちました
インタビューのとき、私は丁寧に応対しました。
失礼な物言いや、無礼な言い方なんて、もちろんするはずもなく。
ですから、かなり私自身を馬鹿にされたような気がしました。

わからない点があったとしたら、インタビュー後にも確認できたはずです。
その点も適当にされたんだな、というのがわかったので余計ショックでした。
これまで、尊敬するできるプロのライターさんとしか付き合ってこなかったので、あまりに雑に感じられる稚拙な文章にショックを受けましたが、正規表現と表記揺れに関しては指摘した上で、訂正はいらないので自分で直しますと言って、それ以上は関わることはありませんでした。
入金後でしたので、以上で業務終了です。
文章は自分で大幅に修正しました。

もしこのときに、プロフィール文章を期待以上の出来で書いていただけていたら、自分のお客様にも紹介しようと思っていたため余計残念でした。

今考えると。

この経験があったから、自分の「譲れないチェックするポイント」や「クライアントにとってどういう世界観を演出できるのか・それが実現したらどう未来を良い方向に向けられるのか」をさらに追求するようになったのかもしれません。

いつの間にか、自分の「見る目」が厳しく育っていた

依頼して、提出されたものの良し悪しを、好き嫌いではなく「理解・判断できる目・妥当性を見極める目」をもって確認していたことに、仕事柄そういう視点を培ってきていたんだなと気がつきました。

かつて上司に文章ヘタ!とこき下ろされた私は、自分なりに研究や実践を重ねていました。
一方で、できるライターさんたちとやりとりも重ねていき、文章において気を付けるポイント等も体でわかっていったのだと思います。

ですから「プロのチェック」をしてしまったため、プロフィールライターさんの「奢り」を粉砕してしまったのでした。

たくさん資料も渡しましたし、私の経歴もご存じだったはずのプロフィールライターさん。
私の編集者としての目を、自分に向けられるとは 1mmも考えていなかったんでしょう。

まとめとして

かくいう私ですが、別に自分が文章うまいだなんて、未だに思えていません。

自分のメディアに書く文章…。
たとえばブログの文章などは、下手したら1記事に1週間以上かけて推敲して時間をかけて吟味して直し直し書いています。
まあブログ文章は、あくまで自分の責任で書いていくものですのでね、どんなに時間をかけようと、別にいいじゃないですか、放っておいてくださいよ、という感じではあります。

現在はライティングの仕事もプロデュース業の一環として請け負っています。
ライティング単独では担当しませんが。

お客様のプロフィール文章を書かせていただくとき。
私のことを信頼してくださり、全任くださるお客様を失望させたり裏切ったりしたくないので、コミュニケーションを徹底的に取るようにしています。
ほんの数時間でお相手を理解できることはないので。

文章を速攻で書き上げるという芸当は、私にはできません。
文字の「てにをは」の間違いや漢字の間違い、表記揺れ、リンク切れ、構成の乱れ等は、都度チェックして直して洗練させていく意気込みで推敲を重ねます。

それでも、やっぱり間違いはあるんです。
そういうものです。
簡単じゃないから、おもしろみがあるんです。

カイエダ

今やAIが文章を書いてくれる時代ですが、こういった私しか経験してこなかったことは、AIでは書けません。
ノウハウはAIが教えてくれますが、私は今後、「ノウハウの向こう側」にある経験や「得られたこと・感じたこと」など、記録として文章にしていければいいなと思っています。

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