Google Analytics4開発背景にCookieの廃止【GA4特集第1回】
【景品表示法に基づく表記】本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれている場合があります。
カイエダです。
2020年の10月に正式にリリースされたGoogleアナリティクス4(以下GA4と表記します)。
2022年3月現在は、従来のユニバーサルアナリティクスと共存しています。
ですが2023年7月1日以降は、GA4への切り替えが必要となるようです。
ということで、このブログでも少しずつGA4について解説していきます。少しでも理解したうえで切り替えたほうが、よりアクセス解析に興味が湧くはずですので。
この記事の目次
GA4開発にある背景
Webサイト、ホームページ、そしてブログを運営する事業者にとって、無料で使えるGoogleアナリティクスは非常に便利なサービスです。
ですが、Googleアナリティクスが誕生してから16年が経ち、世の中が様変わりしました。
特に大きな変化と言えるのが
- スマートフォン、タブレットといった、さまざまなデバイスの普及
- アプリや動画のようにページ概念のないメディアの登場
- 世界的なプライバシーの尊重にともなう問題
です。
これまでのテクノロジーでは
インターネットを使ったマーケティングでは、ブラウザごとに与えられる「Cookie(クッキー)」という仕組みを使っていました。
Cookieとは、Webサイトやホームページ、ブログに訪れた人たちの、PCやスマホ情報を抽出する仕組みのことです。
これまで、WebブラウザはWebサイトのユーザー情報のリクエストに対して、なんでも応える設計となっていました。
よくあるのが、例えばAmazonなどのECサイト。
ECサイトは、Cookie情報をもとにサイトに訪問した人のブラウザの情報を記録し買い物かご機能を提供しています。
一度サイトを離れても、すぐに戻ってくれば、ユーザーのカゴには商品が入ったままになっていたりしますよね。
これもCookieの仕組みです。
情報を取得することで、購買率の向上やカゴ落ちのリスクの低減につながるのです。
テクノロジーの普及によってユーザーの動きが追いづらくなった
タブレットやスマートフォンの普及によって、ユーザーが複数の端末やブラウザを利用するようになりました。
これは何を意味するのか、というと肝心なユーザーの行動を追いづらくなってしまったのです。
また、これまではデータを「ページ単位」でみていましたが、アプリや動画など、ページと言う概念がないメディアが登場したことにより、解析が複雑になってしまうという課題が出てきました。
プライバシーの尊重という、Cookieの課題
いっぽう、さらに深刻な問題も明るみに。
確かにCookieは便利な仕組みなのですが、よくよく考えると怖いんです。
ユーザーの個人情報を半ば強制的に収集し、事実上無断で活用するからです。
GDPR(EU一般データ保護規則)やCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)などの規則や法律によって、今やプライバシーの尊重は世界基準です。
デジタルマーケティングにおいて必要不可欠なCookieは、匿名化された情報ではありますが、上記のGDPRやCCPAでは個人情報として取り上げられているんですよ。
ただ、日本ではまだ個人情報として扱われてはいません。
とはいえ他の情報を関連づけられた時点で、個人情報と同等の扱いとなったりしますし、Cookieの取得や利用に関してユーザーから同意を得る必要があったりなど、慎重な取り扱いが求められます。
2022年4月から、個人情報保護法が改正され、各企業でも対応に追われています。
特集第1回のまとめ
Cookieを使わない新しいGoogleアナリティクス=GA4
上記のような背景からリリースされたのがGA4です。
- プライバシーを配慮
- 分析の複雑化をなくし、ユーザー中心の分析を可能に
したんですよね。
はっきりいって、従来のGoogleアナリティクスとは別物!と考えた方がいいくらい機能が異なります。
まずは開発背景を知っていただきました。
引き続き、GA4の機能や使い方、導入方法などの記事を増やしていく予定です。