【エピソード14】アルバムレビュー『青春の記憶』ALFIE(THE ALFEE)

2025年4月27日Music & Artists

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【エピソード14】アルバムレビュー『青春の記憶』ALFIE(THE ALFEE)
カイエダ

カイエダです。
今回はTHE ALFEEがまだ4人で活動していて、"ALFIE"というユニット名の時にリリースしたファーストアルバムのレビューをしてみたいと思います。
今のTHE ALFEEと音楽性がだいぶ違いますが、それはそれでまたいい!と私は思っています。

ちなみに私が手にしたのはデビュー40周年であった2014年に発売された『青春の記憶+2』です。
幻の未発売シングル曲「府中捕物控」とそのカップリング曲がボーナストラックとして追加されています。
旧メンバーの方のお写真がない状態のアルバムジャケットでお話を進めます。

『青春の記憶+2』概要

こちらは引用がメインです。

1974年8月25日にシングル「夏しぐれ」でレコード・デビューしたアルフィー(THE ALFEE)の40周年を記念して、ビクター時代の全レコーディング音源を収録したCD『青春の記憶+2』が(2014年)12月17日にリリースされる。
<<中略>>
当時のアルフィーは、松本隆(作詞)や筒美京平(作曲)等が手がけたフォーク色の強い作品を中心に歌っており、現在のTHE ALFEEとは趣きがかなり異なるが、標題の通り、若き日の“青春の記憶”が詰まった記念すべき作品集となっている。

今回、ボーナス・トラックとして初めて収録される音源は、「府中捕物控/明日からよその人」の2曲。
1968年に発生した三億円事件の公訴時効日である1975年12月10日にサード・シングルとして発売が予定されていたコミカルな風刺曲とそのカップリング曲だが、直前に発売中止となっていた。
作詞作曲はTVアニメ「ヤッターマン」の主題歌等で知られる山本正之。作者自身によるセルフカバーがCD化されたり、THE ALFEEのライブでは歌われたことがあるが、オリジナル音源は一度も発売されていない。長い間、幻のレコードとされてきたが、今回、印刷されたEP盤のジャケットも見つかり、CDのブックレットにも掲載される。
デビュー40周年を機に、39年ぶりに、初めて陽の目を浴びることとなった。

楽天ブックスより引用

※楽天ブックスにリンクしています。
なんとAmazonではサブスクだけでなくCDの発売もされていませんでした。
みんな若くて可愛い…!

初のアルバム作品。また、メンバーに三宅康夫が在籍していたALFIE名義での唯一のアルバムでもある。

ほぼ全ての楽曲で外部の音楽作家を招いて制作され、メンバーが手掛けている楽曲は数曲に留まっている。また、B面の後半4曲はカバー曲となっており、オリジナル楽曲の比重も少ない。
Wikipedia

『青春の記憶+2』収録曲&勝手なコメント( #1~#6がA面、 #7~がB面に収録されていた)

  1. 青春の記憶 (作詞:松本 隆 作曲:筒美京平)
    …メインボーカル:🤓さん。ライブ映像でも演奏していらっしゃるものを見たことがあります。
    坂崎さんも声が高いですね^^アルバム表題曲。
  2. 真夏の夢 (作詞:松本 隆 作曲:筒美京平)
    …メインボーカル:三宅さん。現在ライブで演奏していらっしゃるものは、😎さんメインのスイッチボーカルになっていました。
    明るめの曲調なのに、彼女が学生である自分以外の人との結婚を選んで去ってしまう歌で、かなり寂しいです。
    なんでこんな爽やかに歌えるの?という歌詞でした。三宅さんの声が優しくてじんわりくる感じ。
  3. 心の扉 (作詞:松本 隆 作曲:筒美京平)
    …メインボーカル:👩‍🦰さん。声が瑞々しい…!
  4. 危険なリンゴ (作詞:松本 隆 作曲:筒美京平)
    …メインボーカル:😎さん。私には、ライブ映像で林檎を持って楽しそうに歌う😎さんの印象が強いです。まだ😎さんの透明感のあるボーカルの良さが活かされていませんよね。このテイクだと。THE ALFEEのボーカルといえば、今や😎さんなんですが、このファーストアルバムではあまり目立ってないですよね。
  5. 一年目の春 (作詞:三宅康夫 作曲:坂崎幸二)
    …メインボーカル:🤓さん。作曲が🤓さん!創作班として曲を残されていたのですね。イントロのアコギのリフがいいですね。フォークらしい切ない曲調です。
  6. 卒業 (作詞・作曲:高見沢俊彦)
    …メインボーカル:👩‍🦰さん。スリーフィンガーのイントロが印象的。👩‍🦰さんの声…!綺麗ですね(うっとり〜〜)。事務所はアイドルとして売り出したかったから、ルックスが良くて声が高い高見沢さんをメインに据えたんでしょうね。いろんな葛藤があっただろうなぁ。
  7. 夏しぐれ (作詞:松本 隆 作曲:筒美京平)
    …メインボーカル:👩‍🦰さん。デビューシングル曲です。名曲ですね…!
    ここからB面です。ハンドマイクで歌うことを強制された👩‍🦰さんはしばらくトラウマだったみたいですが、曲自体はとてもいい曲。ライブでもよく歌ってくださってますよね〜。生で聴いてみたいなー。
  8. ロマンス・レイン (作詞・作曲:高見沢俊彦)
    …メインボーカル:🤓さん。この曲も👩‍🦰さんが作詞作曲ですね!🤓さんもお若い時のお写真見ると、顎が細いからか、本当に女の子みたいですよね。「こういう女の子いるよね」ってやつです。ギターも上手いし事務所は👩‍🦰さん・🤓さん推しで構成組んでいたのでしょうか。可愛い路線。
  9. ひとかけらの純情 (作詞:有馬三恵子 作曲:筒美京平)※南沙織さんの同名曲のカバー。
    …メインボーカル:😎さん。女性としての曲、😎さんボーカルいいですよね^^Best Hit Alfee 2016 30th Summer! 夏フェスのライブ映像で歌っていらっしゃるのをみましたー。
  10. 水いらずの午後 (作詞:松本 隆 作曲:筒美京平)※オフコースの同名曲のカバー。
    …メインボーカル:😎さん→👩‍🦰さん(スイッチボーカル)。😎さん、もともと美声の持ち主だったそうですが、どんどんさらに磨いていったんだろうなぁ。透明感が半端ないですもんね現状。気持ちよく歌っていたところ、最後美味しいパートは自分じゃ歌えない…という状態な気がしなくもないんです。現状の高らかに歌い切る😎さんボーカルを知って聴いているのでこういう感想です。
  11. 白いハイウェイ (作詞:橋本 淳 作曲:筒美京平)※ブレッド&バターの同名曲のカバー。
    …メインボーカル:👩‍🦰さん。歌が上手いとか下手とかそういうことを超越して、可愛い!👩‍🦰さんは、こういうスローテンポなじっくり歌い上げる曲の方が、声の良さが引き立つんじゃないのかな、と勝手に思ったり。
  12. ウエイト・アローン (作詞:橋本 淳 作曲:筒美京平)※つなき&みどりの同名曲のカバー。
    …メインボーカル:🤓さん。フォークの曲調でぽそぽそ囁くような歌い方は、🤓さんが一番上手で合っていらっしゃるんだろうなぁと思いました。

▼ボーナストラック

  1. 府中捕物控 (作詞・作曲:山本正之)
    …メインボーカル:🤓さん。コミックソングでいいからとにかくヒット曲が欲しかったんでしょうね。ヤッターマン作った人が作っただけあって、ヤッターマンな感じですね!この曲^^🤓さんはこういったムード歌謡みたいな曲も上手に歌いこなしてしまう天才です。「さんさんさんさんさーーーん」のところがコーラスが活かされてアルフィーらしいです。発売されていたら…。今みたいなアルフィーの立ち位置ではなかったかもしれませんね。
  2. 明日からよその人 (作詞・作曲:山本正之)
    …メインボーカル:🤓さん。コミックソングを歌っている人と同じ人が歌っているとは思えない真剣な曲。

私が生まれた年、彼らの物語が始まった

1974年。私がこの世に生を受けた年に、まだ「THE ALFEE」ではなく、「ALFIE」と名乗っていた彼らはデビューしました。
そして、翌1975年にリリースされたこのアルバム『青春の記憶』は、後に日本の音楽史を彩る彼らの“出発点”として存在しています。

私は当然のことながら、その頃をリアルタイムで知りませんが、不思議なことに、このアルバムを聴くと、「その時代の空気」がじんわり伝わってくるような気がします。

時代背景と、知らなかった「もうひとりの物語」

このアルバムは、今の私たちが知る“THE ALFEE”とは少し違うメンバーで構成されています。
漫画「ドリーム・ジェネレーション」を参考にすれば、THE ALFEEの前身バンド”コンフィデンス”のオリジナルメンバー、三宅康夫さん(桜井さんのクラスメイト)も在籍していた4人時代。

漫画では、長男さんだった三宅さんは、先の見えない状態のミュージシャンを続けるのではなく家業を継ぐと言う理由で脱退を決意されていました。
やはりバンドってそういう人間関係の入れ替わりが付きものなんだなぁ。

漫画「ドリーム・ジェネレーション」とは
アルフィーを主人公にした漫画。通称「ドリジェネ」。
吉岡つとむ著。 少年画報社のヒットコミックスより全9巻(絶版)。
後に愛蔵本全5巻(絶版)。
2004.10.30.に文庫本全5巻+別冊1巻のBOXセットが発売。
Victory Garden

ちなみに私は漫画ドリームジェネレーションは、9巻あるうちの6巻までなんとか手に入れました…!
残りはまだ手に入れていません…!!!

三宅さんは漫画の中では違う名前のキャラクターとして登場しています。


楽曲のほとんどは外部の作家さんによって作られ、後半にはカバー曲も収録されています。
周りの大人が、どうにかして「売れるものをつくろう」とした産物だったはずです。
とはいえ、音や声が、とにかくまっすぐ。
そこに宿るのは、やはり“青春”。
大きく動き出す前の、まだ不安と希望が混ざりあった時代の息づかい。
これでいいのかどうかはわからないけれど、大人の言うことを聞いて、一生懸命期待に応えようとしていたんだろうな、と言う姿が見えるようです。

全体的な感想

このアルバムの感想は、今のTHE ALFEEを知っているからだと思いますが、むちゃくちゃ初々しい〜〜!貴重〜〜〜!と感じてしまったこと。
1曲1曲は、全部いい曲!なんですよね。さすがの作家陣。
まあフォークだからか、よくよく歌詞を聴いてみると、物悲しいし切ない感じ。
そういうジャンルなんでしょうか。

完成度は、今の彼らの作品に比べれば高くないかもしれません。
ですが、全部が一所懸命で、未完成なところが、心に残ります。

今と変わらず🤓さんはフォークの時の素朴な歌い方。>ここから悪崎さんに発展していくとは予想つきませんよね…。
王子(👩‍🦰さん)の高い声は、若いからか甘酸っぱく聴こえます。結構好きです。
😎さんはまだまだ「良さ」が出てない感じ〜〜〜!
😎さんの声の良さを引き出す曲を、この後、王子は怒涛の如く創っていくんですね…涙。

カイエダ

これから更に、THE ALFEEの原点を探る旅を続けていこうと思います!

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