【連載第3回】Web制作|仕事が途切れにくい進め方:保守・更新・微調整で「終わらない仕事」を作る
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カイエダです。
前回は、仕事が減る前に出るサインは派手とは限らないこと、気づけた時点で前進であること、そして慌てずに「分析→整える→増やすは最後」の順で対処するのが現実的、という話をしました。
今回は「継続」の回です。
制作の仕事は、基本的に納品したら終わります。
だからこそ、終わらない関わり方を用意しておくと、仕事の波が小さくなります。
この記事の目次
なぜ「終わらない仕事」が必要なのか
新規の案件の獲得には、どうしても波が出ます。
景気や流行、紹介の有無、クライアント側の事情で、急に止まることがあります。
これは実力と別の理由で起きます。
一方で、保守や更新のような仕事は「やる理由」がなくなりにくいです。
サイトは放っておくと、古くなるし、不具合も起きます。
サーバーやセキュリティの更新も必要になります。
つまり、相手にとっての目的は「売上を上げる」だけじゃなく、「安心して動かし続ける」ことにもあります。

最近は、詐欺的なスパムメールや迷惑行為が盛んなため、特にセキュリティアップデートの重要性を感じていますし、お客様もそのあたりに詳しくない方が多いのでサポートする意味がとても大きいです。
制作の腕がある人ほど、保守に関して言葉にせずに終えてしまいがちです。
「困ったら連絡ください」と言って終わる。
でも、相手は「困っているかどうか」を判断できないことが多いです。
だから、こちら側が「困る前にやること」を形にして提示する必要があります。
保守・更新・微調整は「売る」より「整えて差し出す」
継続メニューで大事なのは、派手に売り込むことではありません。
お相手が安心して「お願いしよう」と思える形に整えて、差し出すことです。
ここが曖昧だと、お願いする側も不安になります。
「保守」の継続メニューは、ざっくり次の3つに分けると伝えやすいです。
- 最低限の安全(更新・バックアップ・監視・セキュリティアップデート)
- 運用の補助(テキスト差し替え・画像差し替え・軽微な修正)
- 必要に応じて「微調整」(大掛かりな改修ではなく、文章や配置、動線などを少し整えて使いやすくする程度のものです)

この3つを「全部やります」と言うと大変そうに見えますが、範囲を決めて見える形にするのがポイントです。
もちろんサポートの範囲は各制作者の技量や経験値にもよります。
逆に「保守やります」と、やることを曖昧にしていると危険です。
お客様は「これもいいですよね?」と業務過多となるようなご依頼もサポート範囲内の価格で済むものだと思われて、次々と依頼なさる可能性があります。
「やってくれて当然」と思われているところに、「これ以上はできない、別途費用がかかります」と伝えると、がっかりさせてしまうことになりかねません。
「ここから先はお見積りを提出します」というラインを決めておくことは、両者の良好な関係構築・継続においても大切です。
「微調整」が効く理由:大きく変えなくても、成果は動く
微調整というのは、実際は地味な変更が多いです。
たとえば、
- ボタンの文言を整える
- 見出しを分かりやすくする
- 一番見せたい情報を上に上げる
- 問い合わせまでの導線を短くする
- スマホで見たときの読みやすさを整える
こうした小さな調整は、作り直すほどのコストをかけなくても、クライアントが欲しい反応(…たとえば、メルマガ読者増加や問い合わせ増加など)が改善することがあります。
クライアントも「これならお願いしやすい」と感じてくださるので、継続の入口になりやすいです。
継続が生まれやすい「メニュー」の作り方
継続を作るときは、まず「迷わないメニュー」を1つ作ります。いきなり3コース作らなくて大丈夫です。
おすすめは、次の条件を満たす形です。
- 毎月やることが固定されている(チェック項目がある)
- 連絡の回数が増えすぎない(報告の形が決まっている)
- 「やらないこと」も書かれている(範囲が明確)
たとえば「月1回の点検+バックアップ+更新状況の確認+報告」。
ここまで決めると、相手はイメージできます。
人はイメージできないものにお金を払いにくいので、ここが大事です。
ここでは「全体の作業時間は◯分まで」なども加えておきましょう。
また、先述しましたが、決めた作業範囲外のご依頼の場合は「お見積りを提出します」と言った断りを入れておくことも大切です。
最初から盛らない。
続けられる形で出す。
ここが、地に足のついた継続の作り方です。
継続が途切れない「伝え方」
最後に、継続メニューを提案するときの伝え方です。

私は「売る」より「安心」と「手間を減らす」の2軸で説明すると伝わりやすいと思っています。
- 安心の軸=「放置すると起きる問題を、先に潰します」
- 手間を減らす軸=「困ったときに調べて改修する手間を、こちらが担当します」
「保守は必要です」だと押し売りに見えます。
ですが「何もしないと起きること」と「こちらが専門家として担当する範囲」を具体的に言うと、お客様は冷静に判断できます。

こうした保守を真面目に誠実に行うことは、信頼関係の構築に不可欠な要因でもあります。
お客様によっては定期的にプロモーションを打ったり、企画を変えたり、Webでの営業活動を積極的に展開する方もいらっしゃいます。
新たに制作者を探すよりも、いつもお願いしている人にお願いしたほうがいろいろ楽…!全部言わなくても理解してもらえるし…!と思っていただく機会も増えます。
私もレギュラーとしての保守サポートだけでなく、別途お見積り案件となるようなご相談も定期的にいただくことに繋がっています。
まとめとして
継続は「売り込み」ではなく、「安心を形」にすること
仕事の波を小さくしたいなら、制作だけで完結させず、「終わらない関わり方」を用意しておくのが鉄板です。
保守・更新・微調整は、派手な集客より現実的で、続けやすい収入の軸になります。

次回は「紹介が途切れない人の『進め方』の型」を扱います。
技術より、安心して任せてもらえる進め方が、次の依頼につながります。















