【エピソード16】アルバムレビュー『TIME AND TIDE』Alfee(THE ALFEE)
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カイエダです。
今回は、「実質的なファーストアルバム」ともいえるAlfee(THE ALFEEに改名前)の『TIME AND TIDE』をレビューします。
この記事の目次 [表示]
『TIME AND TIDE』概要
『TIME AND TIDE』は、THE ALFEEがまだAlfee(小文字)と名乗っていた1979年8月21日に、キャニオン・レコード(現:ポニーキャニオン)からリリースした、セカンドアルバムです。
とはいえ、前作『青春の記憶』はメンバー自身による楽曲が少なく、「外部制作感」が強かったため、ファンの間では『TIME AND TIDE』を"実質的なファーストアルバム"と位置付ける声が多いようです。
プロデューサーにはAlfee自身が名を連ね、バンドとしての自立を示す作品となりました。
当時はまだセールス的には大きな成功を収めてはいませんが、後年「原点」として愛され続けた作品です。
アルバムタイトル『TIME AND TIDE』は、「時と潮流」を意味しています。
彼ら自身の未来への覚悟と、流れに抗うような意志を感じさせます。
『TIME AND TIDE』収録曲&勝手なコメント
全作曲: 高見沢俊彦
- 雨(作詞:高見沢俊彦 編曲:アルフィー、矢野立美)
メインボーカル:👩🦰さん。
イントロから聴こえるアルトサックスが、今のTHE ALFEEにはない世界観ですね。👩🦰さんの声が綺麗✨ - 街の灯(作詞:高見沢俊彦 編曲:アルフィー)
メインボーカル:👩🦰さん。歌詞の内容が寂しい…&暗い! - 四季つれづれ(作詞:高見沢俊彦 編曲:クニ河内)
メインボーカル:😎さん。ファーストアルバムよりも😎さんの声の良さが出ているような気がします。編曲で入っているクニ河内さんて、テレビ番組『ワンツー・どん』(NHK教育)に出ていた「クニおじさん」!!!なんか懐かしい!編曲家としてご活躍されていたんですね。 - 星降る夜に…(作詞:高見沢俊彦 編曲:矢野立美)
メインボーカル:👩🦰さん。イントロや間奏、どこかで聴いたことあるな〜と思ったら、加山雄三さんの「夜空の星」オマージュだったんですね!将来共演することになるとか、すごいですよね…! - ゲーム・オーバー(作詞:高見沢俊彦 編曲:クニ河内)
メインボーカル:👩🦰さん。優しい曲調の割に詩が辛辣です…。 - さよならはさりげなく(作詞:高見沢俊彦 編曲:クニ河内)
スイッチボーカル:😎さん👩🦰さん。歌っている内容は悲しげなのですが最後の方「ヒャッハー」とか入っていてかつパーカッションが楽しいです。これはもしや、クニおじさんでしょうか!? - 夜汽車(作詞:高見沢俊彦 編曲:矢野立美)
スイッチボーカル:👩🦰さん😎さん。途中😎さんパートが際立ってる感じがしました。導入部分、珍しく👩🦰さん低い声! - 街角のヒーロー(作詞:坂崎幸之助 編曲:クニ河内)
スイッチボーカル:😎さん👩🦰さん。作詞が🤓さん!!!😎さん綺麗な声✨ライブで歌う時のこの曲のアレンジは、もっと今っぽくロック調になってますよね。👩🦰さんさんのキーに合わせて、😎さんも高い音で謳っていらっしゃるのでしょうか。 - ラブレター(作詞:高見沢俊彦 編曲:アルフィー、クニ河内)
メインボーカル:👩🦰さん。シングル曲であり、ビクターを辞めた後の再デビュー曲。ショウワノートのCFソングに起用されたこの曲は、大ヒットにはならなかったようですが、そこそこの売り上げを記録したそうです。👩🦰さんの女性声がとても魅力的です。歌詞自体はかなり切ない恋愛事情なのですが、この記事でも書きましたが強い女性の意志が感じられて私は好きな感じです。もちろん思い出に縋り泣きたい時があったとしても、ね。 - メモアール(作詞:高見沢俊彦 編曲:アルフィー、矢野立美)
スイッチボーカル:🤓さん😎さん👩🦰さん。この時代って、とにかく「結婚」が歌詞に出てくるような気がします。今とはやっぱり価値観が異なるんですよね。ちょっと神田川っぽいです。「小さな命」かぁ〜。中絶してしまったか死産だったかなのでしょうか。生々しいです。ライブで歌っておられるのを見たことがないのは、こういった内容を含んでいるからなのかな、と勝手に想像しています。 - セイリング(作詞:坂崎幸之助 編曲:矢野立美)
メインボーカル:🤓さん。これも🤓さん作詞!私的にはCICAGOっぽい曲と勝手に決めてます。どこか曲の感じがCICAGOに似ている感じがしています。なぜ最後爆発音なのでしょうか…。どういう意図??? - 過ぎ去りし日々(作詞:高見沢俊彦 編曲:アルフィー)
メインボーカル:👩🦰さん。ハーモニーが綺麗な曲。
全体的な感想
『TIME AND TIDE』は、THE ALFEEが1979年にポニーキャニオンより再デビューして初めて発表した、実質的なファーストアルバムです。
シングル「ラブレター」や「星降る夜に…」を収録し、現在のアルフィーの原点とも言える1枚となっています。
このアルバムは、現在の彼らのイメージに比べるとシンプルで素朴な印象を受けますが、初期ならではの透明感あふれるハーモニーと、素直な歌声をじっくり味わえる作品なのではないでしょうか。
🤓さんと👩🦰さんの高音域はなんだか声質が似ていて、ファンにとっては聴き分ける楽しさも一つの魅力です。
1979年当時の日本の音楽シーンでは、ニューミュージック(ユーミン、オフコース、さだまさし、アリスなど)が全盛を迎えており、フォークからポップスへと移り変わる時期でした。
THE ALFEEの本作は、そうした時代背景に対して少しノスタルジックなフォーク色が濃く、トレンドからは若干距離を置いた印象も受けますが、その分、メロディの美しさや温もりが際立っています。
まだ爆発的なブレイクを果たしていなかった時代の、飾らない誠実な音楽性が詰まっています。
このフォークの香りと、青春時代のほろ苦い感情をそのまま閉じ込めたようなアルバムに、私的には「ニューミュージックの潮流には乗らないぞ…」というどこか強い意志を感じます。
全体的に暗く、重めの楽曲が多いですね。
フォークはフォークだと思うのですが、ところどころ、何かギターの音色だけでは収まらない面白いアレンジを入れています。
模索していた時期だったはずですので、挑戦していたんでしょうね。
私は個人的にこの頃の👩🦰さんの声、好きです。
キンキンしていない高温で、優しく美しいからです。

再デビューは果たしたものの、未だ模索期のAlfee。まだまだ低迷・模索期は続きます…。
さらに研究してまいります。次回をお楽しみに!!!
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安全地帯の名盤をご紹介します。本当にいい曲ばっかり入ってるアルバムです。お楽しみに!