【エピソード31】真夏の夜道で『22才の別れ』を聴いて、私のパラレルワールドに鳥肌が立った話

2025年7月20日エッセイ,Music & Artists

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【エピソード31】真夏の夜道で『22才の別れ』を聴いて、私のパラレルワールドに鳥肌が立った話
カイエダ

カイエダです。
今回は、いつもの「推し活」とは全く違う話をしてみたいと思います。

先日、出かけた先からの帰り道のことでした。
夜道を歩きながらヘッドホンでYouTube Musicを聴きながら歩いていました。
最近、THE ALFEEとか安全地帯とか、歴が長いアーティストに没入しているせいもあって、サブスクでランダムに流れてくる曲は、懐かしいものも多いです。
そんな中、また、懐かしいメロディーが流れてきました。

「22才の別れ」

この曲。名曲だということは知っていましたが、実は歌詞の内容をしっかりと聴いたことが私はありませんでした。

夜道を一人で歩いていた、ということもあって、かつ「やっぱり名曲…なんだよね、これ」と聴き耽っていました。
が。途中から真夏の夜にも関わらず、鳥肌が立ったんです。

「この曲…私のパラレルワールドの世界だ!」と、恐ろしくなったから。

歌の中の彼女と、現実の私

この曲の主人公は、5年間付き合った夢追い人の恋人との別れを歌っています。
彼女は彼の夢を応援しながらも、現実を考えて親の勧めるお見合いで嫁ぐことを決めるのです。

当時の時代背景を考えれば、それが一般的な選択だったのでしょう。
安定した結婚、親の安心、社会的な安全。
きっと多くの女性が同じような選択をしていたに違いありません。

でも、私は違いました。

私は、この歌が売れた時代とは異なる時代を生きていました(おそらくその時代からは20年くらい後に生まれてる)が、全く逆の選択をして、幸せな人生にしてきたのです。

長野から東京へ〜私の決断

大学時代の先輩と遠距離恋愛をしていた私は、大学を出て一旦長野にUターンしていました。
遠距離恋愛を含めて、合計6年間付き合っていました。
彼は先輩ではありましたが、2回留年していて笑、学年は私と同じになっていました。
でも卒業できて本当によかった涙
彼は大学を卒業してからも就職するのではなく、フリーランスのライターとして、日々もがいていました。


「若い」ということは、女性にとっては選択肢があるということでもありました。
職場の同僚の営業の男性から「遠距離恋愛してるのは知ってるけれど、俺の方が安定して安心して幸せにしてあげられるよ」と結婚を前提に付き合おうと言われたり、お見合いの話が現実にやってきたりもしました。

お見合いは実際にはしませんでしたが、なんと話を持ちかけてきたのが通っていた病院の栄養士の先生(笑)
高校3年生のとき、大病をして入院した時からお世話になっていて、私のことを励まし、背中を押し続けてくれた先生でした。
先生にお見合いの話を持って来られた時「(笑)待って、私、病人なんですけど」と先生に言いました。
そうすると「大丈夫大丈夫!私が大丈夫って言ってるんだからあんただったら問題ない!」とかすごく押しが強くてびっくり。
まあ、体の事情を知ってる人が味方だったら、怖いもんなしかもしれませんけどね笑

まあ、若い時って、なぜかそういう機会に恵まれる時期がありました。
モテたというか「そういう時期」だったんでしょうね。私が。

同僚の営業さんは、いい方でした。背も高くてなかなかかっこよくてね。
熱心に言ってくれる営業さん。私は一人っ子で体も弱かったから、親ももしかしたら地元に残って会社員の人と結婚した方が安心するのかもな、と思うようになっていきました。

ある日の仕事帰り、私はその営業さんと付き合って、夢を追いかけている彼とは別れようと決心しました。
そう決心するや否や、です。

路肩で流した涙が教えてくれたこと

その決心をした途端、大学生の頃からの思い出が、走馬灯のように次々と蘇ってきたのです。
涙がどんどん出てきました。
止まらなくなった涙で前が見えなくなり、危険を感じて路肩に車を止めました。

「だめだ。私に彼と別れるという選択はない」
「本当に愛しているのはこの人だ」

涙が止まらない中で、私は確信したのです。

その場で彼に携帯から電話をかけました。
普通に会話をしながら、その中で私はプロポーズしていました。
今考えれば、私が断られるとは一切思っていなかったんです(それはそれでどんだけ自信あったんでしょう)笑

「来年の今頃には、もう結婚してそっち(東京)に行ってるから」
「これから準備するからね」

そう言われた夫。
え?もしかして東京に来るの?マジで?一緒に暮らせるの?
やったーーーーーー!!!!と、有頂天になっていました笑
夫は夫で、収入面での不安を抱えていましたし、何よりも私が一人娘。病気も抱えていて親の心配いかばかりか…、というところで踏み出せなかったようでしたが、それを私が自分で突破して結婚しようと言ってきたのです。

ラッキーーー!と思ったみたいでした。軽い!

26年続く「修学旅行」のような楽しい毎日

それが今の夫です。結婚して26年が過ぎました。

親だけではなく、夫の友達にまで結婚を反対されましたが、もう決めてしまった私の勢いは止まりませんでした笑

夫はサッカージャーナリスト。
取材をして裏をとって、生々しい原稿を書きます。
そのグイグイ引っ張っていく躍動感ある文章は、やはりAIでは書けません。
今でも心から尊敬しています。

私たちには子供がいません。
逆にそのせいもあるのかな?どうなのかな?
今でも毎日修学旅行みたいにゲラゲラ笑いながら、楽しい毎日を送っています。
出かける時は、今でも自然と手を繋いでしまいますが…。
もしかしたら、いい年をした「おじ」「おば」が手を繋いで歩くとか、キモいのでしょうか。

そんなの気にしませんけどね!

大黒柱の私

昔よりは夫も収入が増えて、以前より暮らしは楽になりましたが、ずっと私が大黒柱でした。
体は弱かったのですが、「私が頑張らなきゃ」と、できなくても転んでも、真っ直ぐ前だけ見てとにかく進んできました。
おかげで技術や経験を積み重ねることができて、今があります。

二つの人生、二つの美しさ

「22才の別れ」を聴きながら、私は思いました。

歌の中の彼女の選択も、私の選択も、どちらも間違いではない、のだと。

彼女は安定と家族の安心を選んだ。
私は愛と自由を選んだ。

どちらも勇気が必要な選択です。
どちらも、最善の選択なのでしょう。

歌を聴いた瞬間に「パラレルワールド」だと感じ、鳥肌が立ったのは、「もしかしたら私はこういう選択をしていたのかもしれない…怖い!」と思ったから。
「自分の選択、間違ってなかった!ほんと夫との結婚を選択してよかったーー!」という想いが、後からどんどん溢れてきました。

選択の力

音楽には、時間も空間も超えて、私たちの心の奥深くに眠っている感情を呼び起こす力があります。
その夜、真夏の夜道で聴いた「22才の別れ」は、私に自分の人生を振り返らせてくれました。そして、改めて思いました。

誰に何と言われようと、私は正しい選択をしたのだと。

夢を追いかけている人を心から愛し、自分でプロポーズし、体が弱い中でも大黒柱として支え、子供を持てない辛さも乗り越えて、今でも愛する人と毎日笑い合って過ごしている。

もちろん、いろんな苦しいことはありましたし、全てが万全ということはもちろんありません。
でも…!いい人生でしょう?笑

さいごに

この記事を読んでくださっている皆さんにも、きっと人生の分岐点で大きな選択をした経験があるのではないでしょうか。
「あの時、別の選択をしていたら…」
そう思うことがあったとしても、それは自然なことです。
ですが、その選択があったからこそ、今のあなたがあるのです。

カイエダ

音楽を聴いていると、たまに自分の人生を振り返ってしまうこともありますよね。
きっと、忘れていた大切な想いや、改めて感じる感謝の気持ち、見つかるはずです。

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