【エピソード24】アルバムレビュー『THE RENAISSANCE』ALFEE

2025年5月23日Music & Artists

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【エピソード24】アルバムレビュー『THE RENAISSANCE』ALFEE
カイエダ

カイエダです。
久しぶりの推し活ブログです。
今回は、「メリーアン」に続くメガヒット曲「星空のディスタンス」を含むALFEE8枚目のオリジナル・アルバム『THE RENAISSANCE』をレビューします。

『THE RENAISSANCE』概要

『THE RENAISSANCE』(ザ・ルネッサンス)は、1984年7月5日にリリースされたTHE ALFEEの8枚目のオリジナル・アルバムです。ALFEE名義としては3作目となる本作は、シングル「星空のディスタンス」「STARSHIP -光を求めて-」とそのカップリング曲「愛の鼓動」を含む全10曲を収録しています。

このアルバムは、前作『ALFEE’S LAW』で確立されたハードロック路線をさらに進化させ、プログレッシブ・ロックの要素も取り入れた意欲作となっています。特に、6曲目「GATE OF HEAVEN」は8分を超える組曲で、各部でリード・ボーカルが異なる構成が特徴です。また、7曲目「鋼鉄の巨人」は、前作収録の「ジェネレーション・ダイナマイト」に続くスピード・メタル・ナンバーで、現在もライヴで演奏される頻度が高い楽曲です。

本作は、ALFEEの音楽的な多様性と実験精神を示す作品であり、彼らのキャリアにおける重要なマイルストーンとなっています。

『THE RENAISSANCE』収録曲

全作曲:高見沢俊彦

  1. 孤独の美学(作詞:高見沢俊彦・高橋 研 編曲:ALFEE with 井上 鑑)
    …👩‍🦰さんのリード・ボーカル。荘厳なシンセサイザーのイントロから始まり、重厚なギターリフが印象的なハードロック・ナンバーです。ただ…。この頃の録音技術って(今から40年以上前…)、今ほどじゃないとしてもいい音で残ってるアルバムも多いのですが、なぜALFEEさんのアルバムはこんなに加工されちゃってる音になっているのかな…、と聴くたびに思います。ボーカルだけではなく全体にリバーブかけすぎちゃってるのかな〜。うまくいえないのですが「膜」が張ってる感じなんです。アナログ感を大事にしたのでしょうか。ライブ映像で見る音の方が絶対的に素晴らしいです😭
  2. 愛の鼓動(作詞:高見沢俊彦 編曲:ALFEE with 井上 鑑)
    …😎さんリード・ボーカル。映画『SF新世紀レンズマン』の挿入歌としても知られ、メロディアスなバラードとしてアルバムに彩りを加えています。😎さんの甘い声が映えます。
  3. 真夜中を突っ走れ!(作詞:高見沢俊彦 編曲:ALFEE)
    …🤓さん👩‍🦰さんスイッチボーカル。疾走感あふれるロック・ナンバーで、スイッチボーカルとコーラスが魅力的です。
  4. 二人のSEASON(作詞:高見沢俊彦 編曲:ALFEE)
    …👩‍🦰さんのリード・ボーカル。官能的な歌詞が光るロック・ナンバーで、2011年発売のシングル「Let It Go」にHard Rock Versionで収録されました。イントロがいいですね😍。ライブ映像で👩‍🦰さんが「愛してるよ」というと客席がキャーーーー!と大歓声!というのを何度か見ました。実際体験してみたいです〜〜。
  5. 星空のディスタンス (Long Version)(作詞:高見沢俊彦・高橋 研 編曲:ALFEE)
    …😎さんリード・ボーカル。言わずと知れたALFEEさんの代表曲の一つであり、アウトロにサビのアカペラが追加されたLong Versionで収録されています。何度聴いてもこの曲はやっぱりいいですね…!以前アメリカのロック好きの友達とカラオケに行ったときにこの歌を歌ったら「Oh!HeavyMetal!」と言われました笑。そのときに初めて「ALFEEってメタルだったんだ…」と知りました。
  6. GATE OF HEAVEN(作詞:高見沢俊彦 編曲:ALFEE with 井上 鑑)
    …😎さん🤓さん👩‍🦰さんスイッチボーカル。8分を超える組曲。各部でリード・ボーカルが異なる構成が特徴です。プログレッシブ・ロックの要素を取り入れたこの曲は、ALFEEの音楽的な挑戦を象徴する楽曲です。転調が多く今のALFEEっぽい曲。
  7. 鋼鉄の巨人(作詞:高見沢俊彦 編曲:ALFEE)
    …😎さん👩‍🦰さんスイッチボーカル。出たー!まんまメタル曲ー!スピード・メタル・ナンバー3部作のひとつ。ツーバスドラムやライトハンド奏法など、ハードロックの要素が詰め込まれています。この曲を初めて聴いた時はのけぞりましたよ…。私はジェネレーション・ダイナマイトの前に鋼鉄の巨人を聴いたんです。この曲でメタルだったんだ…、ALFEE…、私は何をしていたんだ今までぇぇぇぇ!と言う後悔の念(仕方ないんですけどね笑)が襲ってきました。
  8. NOBODY KNOWS ME(作詞:高見沢俊彦 編曲:ALFEE)
    …🤓さんがリード・ボーカル。優しい雰囲気の曲で好きです。歌詞を読んでみると、優しい曲調とは裏腹に強いメッセージ性があります。当時の👩‍🦰さんの心境でしょうか。2023年発売のベスト・アルバム『SINGLE CONNECTION & AGR – Metal & Acoustic -』で「Acoustic Ver.」として再録されました。
  9. STARSHIP -光を求めて-(作詞:高見沢俊彦・高橋 研 編曲:ALFEE with 井上 鑑)
    …😎さんリード・ボーカル。アニメ『SF新世紀レンズマン』の主題歌としても知られています。イントロの綺麗なピアノから美しいコーラスから展開するエネルギッシュなロック・ナンバーです。
  10. 永遠の詩(作詞:高見沢俊彦 編曲:ALFEE)
    …短いながらも感動的なバラードで、アルバム全体を締めくくるにふさわしい楽曲。

『THE RENAISSANCE』の感想

2025年にこのアルバムを初めて聴いた時、私は「日本でこんなキャッチーでメロディアスなメタルバンドいたのに!なんでこれを今まで知らずに生きてきたんだろう」と本気で思いました。
メタルやハードロックの文脈でTHE ALFEEを語る人はもしかしたらもしかしたらそこまで多くないのかもしれませんが、この『THE RENAISSANCE』に限っては、完全にそちら側に片足どころか両足突っ込んでる一枚。
ハードアルフィーのスタートを切る作品で、メタル好きとして長年過ごした身としては「これはガチだ」と感じ入りました。

まず何と言っても、「鋼鉄の巨人」。イントロのリフからもう完全にクラシックなスピードメタルそのもの。ツーバスがドコドコ鳴って、リフはキレッキレで、ハイトーンもピッチも申し分なし。正直、Judas PriestやACCEPT、Rainbowを好んで聴いていた自分の感覚と何一つ違わない。この曲を聴いてしまったことで、ALFEEというバンドの評価が私の中で180度変わってしまいました。

そして「GATE OF HEAVEN」──これはまさにALFEEプログレ大作。最初の美しいバラードパートから、徐々に盛り上がり、ボーカルのバトンリレーで展開していく構成は、YESやジェネシス、E.L.P.を思わせる流れ。特に中盤、🤓さんのパートで一瞬空気が静まり、そこからまた激しくなる展開には鳥肌が立ちました。日本のポップ/ロックシーンで、ここまで真っ向からプログレに挑んでいるバンドが1984年に存在していて、お茶の間にも登場しまくっていたという事実に、ただただ感動。

「孤独の美学」や「二人のSEASON」もまた、👩‍🦰さんのボーカルが映える曲ですが、ここでは彼のギタープレイにも注目せざるを得ません。ライトハンド、速弾き、アーミング、そして歌メロを殺さないフレージング。ギタリストとしての美学が詰まっています。私は長年、プレイの技巧や音作りにこだわって聴いてきましたが、このレベルの演奏と構成力を持っていた日本のバンド(しかもお茶の間に出ていた>>しつこい!w)があったこと自体が驚異です。

「星空のディスタンス」は言わずもがな。よく知られた名バラードですが、Long Versionではギターソロがかなりフィーチャーされていて、メタル耳でもしっかり楽しめます。このアカペラとバンドサウンドのコントラストがまたたまらなくて、こういう仕掛けが随所にあるのが、このアルバムの完成度をさらに高めています。

そして最後の「永遠の詩」。これほど短くて印象的なクロージングトラックは、実はなかなかありません。アルバム全体を聴き終えた後、ふと深呼吸を促されるような、優しくて静かな余韻。ここまでエネルギー全開で突っ走った後だからこそ、この曲の優しさが沁みるんです。

全体を通して感じたのは、「ただのロックアルバム」じゃないということ。むしろこれは、当時のTHE ALFEEのロック観、音楽への情熱、表現への渇望が凝縮された“音楽的叙事詩”なのだと思います。日本的な歌謡性がほんのりと残っていることも、逆にメタルとしてのエッジを柔らかくしていて、とてもユニークな魅力になっています。それがALFEE Matalなんでしょうね。だからこそ、聴いていて「懐かしい」と感じることなく、むしろ「新しい」と思えるのです。

カイエダ

ハードロックやメタルに馴染みがある人ほど、逆に驚かされると思います。
これは単なるバンドの“多彩さ”ではなく、音楽に対する深い理解と愛があってこその「多層性」。
これまでメタルを追ってきた私にとって、『THE RENAISSANCE』は“気づかずにいた名盤”というより、“気づくべきだった名盤”でした。

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