あのとき、好きだったはずなのに──恋愛にも推し活にも仕事にも訪れる「蛙化現象」との付き合い方

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あのとき、好きだったはずなのに──恋愛にも推し活にも仕事にも訪れる「蛙化現象」との付き合い方
カイエダ

カイエダです。
今回は、恋愛だけではなく推し活や仕事関係でも現れる「蛙化現象」との付き合い方について書いてみたいと思います。

「蛙化現象」は恋愛に限ったことではない

「どうして、あんなに好きだったのに、今は前みたいに見られないんだろう?」
そんな戸惑いを覚えたことはありませんか?

最近ではSNSなどでもよく目にするようになった「蛙化現象」。
これはもともと恋愛心理の言葉で、「好意を寄せていた相手から想いを返された瞬間に、急に冷めてしまう」という心の動きを指します。

でもこの感覚、恋愛だけでなく、推し活でも仕事の人間関係でも、よく似たことが起こると私は感じています。

誰かに夢中になり、心から惹かれていたはずなのに――、信頼していたはずなのに――。
ある日を境に、前のような気持ちで見られなくなってしまう。
今回は、そんな「推し活や仕事における蛙化現象」について、恋愛の感覚も交えながら、私自身の体験をもとに綴ってみようと思います。

「蛙化現象」ってなに?

「蛙化現象」という言葉は、童話『カエルの王さま』を由来にしているとも言われます。

「蛙化現象」の言葉の由来
主人公のお姫さまがカエルになった王子さまを「気持ち悪い」と思ったり、王子さまが人間に戻った途端に仲良くなったりする描写があります。相手に対する感情の急激な変化が描かれていることから、本作がたとえとして用いられ、「蛙化現象」という言葉の由来となったと考えられています。
via「『かえるの王さま』のあらすじ知ってる?「蛙化現象」の由来にも。背景や登場人物、教訓を一挙解説

――そんな物語を、逆の視点からとらえた心理学用語です。

自分が好意を抱いていた相手から好意を返されたとたんに、
それまでの感情が急に冷めてしまう

まるで魔法が解けたかのように、ときめきが失われていく――そんな心理の揺らぎです。

共通する“心の防衛反応”

恋愛で「蛙化現象」が起きる背景には、

  • 理想と現実のギャップ
  • 自己肯定感の低さ
  • 好かれることへのプレッシャー

といった要素があるとされています。
私も過去に恋愛の中で「好きと言われると、なぜか心がザワついた」と感じたことがありました。
若い…。昔すぎてちょっと記憶が笑
理屈ではなく、感情がすっと冷めていってしまう。
その感覚はうまく言葉にできませんでした。
いざ、振り向いてもらった途端、なぜか嫌悪感のようなものに変貌するんです。

これとよく似た感覚が、“推し活”にも“仕事”にも起こるんですよね。

一度好きになった人は、ずっと好きでいるんだと思っていたけれど

私は基本的に、一度「好き」と思った人を簡単に嫌いにはなりません。
むしろ、熱量が落ちても、その人の魅力はずーっと覚えていて、心のどこかで静かに“好き”でい続けるタイプです。

推し活に関して言えば…。
最たる例が安全地帯の玉置浩二さん。小学校の頃の「初恋」です。
30年以上ぶりに、一方的な愛を復活させてしまいました笑
ライブには行かなくても新譜が出たら買ったり、聴いたり。
アニメでも新シーズンが始まれば見ますし、映画があると知れば観に行きますし、原画集が出れば絶対買います^^

けれど、そんな私にも、これまでに二人(一人架空ですが)だけ――
「もう前のようには応援できない」と心が止まってしまった推しがいます。

推しに“蛙化”してしまった個人的体験

1人目:ヒーローもののアニメキャラクター

ある人気アニメに登場する、ヒーローキャラクター。
不器用ながら努力家で、重たい過去を背負いながらも立ち向かう姿に魅了されていました。
「不器用だけど、こういうヒーローカッコいい…!がんばれ!!!」と、大好きでした。

でも、あるエピソードで、彼の過去がリアルに映像化された瞬間がありました。
すでに原作を読んでいるので知ってはいたのですが…。
そこには、家庭内での暴力の描写が含まれていて……。
私はそのシーンをどうしても受け止めることができませんでした。

もちろん、それが“過去のこと”であり、彼なりの贖罪の道が描かれていることもわかっています。
けれど、鍛えられた力を持つ存在が、弱い立場の人に手を挙げるという行為。
それがフィクションだとしても、私の中で「譲れないもの」とぶつかってしまいました。

そのときから「ダメだ、推せない」と感じてしまいました。

2人目:アメリカのロックバンドのフロントマン

もう一人は、アメリカの有名なバンドのボーカリスト。
音楽性はもちろん、ライブでの圧倒的な存在感、社会的なメッセージを内包した表現にも惹かれて、かなり好きでした。
プログレッシブ・メタルというジャンルでしたでしょうか。

けれどある時期、彼の発信が極端に政治的になったことで、私は距離を感じるようになりました。

大統領選挙の際には、特定の候補者を応援する特設サイトを立ち上げるほどの熱心さ。
それを「すごい」と思う人もいるでしょう。
でも私にとっては、「音楽という心の拠り所」が、洗脳のために使われていたのか?と感じてしまったのです。

もちろん、アーティストが信念に基づいて声を上げることは、尊い行為です。
ただ私の「聴き手としての心」が、嫌悪感を持ってしまったのでした。

これは「飽きた」でも「裏切った」でもない

こうして書いてみると、少し胸が痛みます。
大切なのは、これは決して彼らを否定する話ではないということ。

むしろ、「好きだったからこそ」苦しくなってしまった。
自分の価値観や信念と、どうしても合わない部分が見えてしまったとき、素直に私の心が自分を守ろうとしただけです。

蛙化って、そんな“静かな防衛本能”のようなものかもしれません。

一方で。「諸行無常」とはまさにこのこと。私もお客様に「蛙化されたこと」あります。

自分が勝手に好きになって、勝手に心が離れていくこと。
諸行無常なんですよ。何事も。
私自身も、「一生カイエダさんについていきます!」「ファンなんです!」とグイグイくる熱心なお客様かぎって、途端に蛙化されて、離れて行かれたこと、何度かあります…。
私の場合は、生身の人間同士でついこの間まで笑い合いながら打ち合わせしていたのに…。
と、心を痛めてきました。

この心変わりは何?

もちろん、大体原因はわかるんです。
「やってみないと売れるかなんて分かりませんし、必ず売れるわけではないですよ」と念を押したとしても、人間って期待しちゃいます。
商品の魅力がイマイチだったり、タイミングだったり。
あとはお客様の期待が私が提供できる能力以上だったり。
色々な要素が絡み合って、蛙化するんです。
そういう経験を経ると、あまりにも情熱的に「ファンです」と言ってくるお客様には、私は最初から警戒するようになりました。
この人も、いつかいなくなる。離れる。そう思って付き合っています、すみません😆

心の変化は悪いことではない

心の変化は悪いことではありません。
それまでの“好き”が嘘だったわけではないし、今感じている違和感にも、ちゃんと意味があるんです。

人は成長しますし、状況も変わります。
そして、推しも仕事の状況もまた、変化していくものです。
だからこそ、「その瞬間に感じた気持ち」を、自分で否定しないことが何より大切だと今は思うようになりました。

離れたって、“好きだった時間”は宝物だし、貢献した事実は無くならない

自分が蛙化した立場で言うと

ヒーローアニメのキャラにも、ロックバンドのボーカルにも、私は確かに“ときめき”をもらってきました。
その時間があったからこそ、そのときの私は楽しかったしワクワクしていました。
たとえ心が離れてしまっても、その記憶自体が薄れることはありません。

だから私は、「あの頃の私」を、これからも大切にしていたいと思います。

自分が蛙化された立場で言うと

自分もそうであるように、人の心は移ろいゆくものです。
離れていく前は成果を出されたお客様も数多くいます。
決して売れなかったから離れたという人ばかりではないんですよ。
私がお客様に貢献した事実は無くなりません。
それでいいじゃないか…😭!
心が痛くなって傷ついたときにこそ「諸行無常、諸行無常」と、言い聞かせるようにしています笑

まとめとして

移ろいゆく人の心、それを受け入れられたら。心が広くなった気がしてくる。

恋愛でも、推し活でも、仕事でも。
心が“揺れる”ことは必ずあります。
ずっと同じテンションでいられることのほうが、実は珍しいのかもしれません。

その揺れの中にこそ、自分の大切にしたい価値観が隠れていたり、これから出会う新しい恋愛・推し・仕事に必要なヒントがあったりします。

「好きじゃなくなった」のではなく、「今の自分には合わなくなった」だけ。
「嫌われた」のではなく、「お客様の求めているものが変化した」だけ。

そんなふうにやさしく解釈して、またワクワクと出会える日を、楽しみにしていけるといいんだと私は思っています。

カイエダ

諸行無常の概念を常としていくと、ちょっとだけ、心に空間(ゆとり)ができた気持ちになってくるから不思議です。

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