白書コンパス【1】変化の時代をどう乗り切る? 2025年中小企業白書から読み解く、事業の未来と現在地

2025年8月7日白書コンパス

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白書コンパス【1】変化の時代をどう乗り切る? 2025年中小企業白書から読み解く、事業の未来と現在地
カイエダ

カイエダです。
全3回の「白書コンパス」シリーズ、スタートです。
来年も連載できるかもしれませんので、カテゴリー化します。「2025年中小企業白書」読み解き連載開始です。

はじめに

個人で事業をされていると、めまぐるしい毎日の中で、ふと立ち止まって考え込む瞬間がありませんか。

  • お客様は来てくれるけれど、最近なんだか利益が残りにくくなったな…
  • 材料や光熱費がどんどん上がるのに、価格転嫁はむずかしい…
  • 人を募集しても、なかなか良いご縁に恵まれない…

一生懸命に目の前の仕事に向き合っているのに、漠然とした不安が心をよぎる。
もし今、そんな風に感じていらっしゃるとしたら、その感覚は決してあなた一人のものではありません。

実は、そうした一つひとつの悩みの背景には、日本全体の経済の大きなうねりが関係しているのです。

国が教えてくれる「事業のヒント集」

突然ですが、「中小企業白書」という言葉、耳にしたことはあるかと思います。

これは、国の経済産業省・中小企業庁が毎年発表している、いわば「日本の中小企業や個人事業主の、年に一度の健康診断レポート」のようなもの。
日本中の事業者が今どんな状況で、どんな課題を抱え、どんな未来に向かっているのか。
そうした動向やデータが、ぎゅっと一冊にまとめられています。

「白書、と聞くだけでなんだか難しそう…」
「分厚い報告書なんて、読む時間もないし、自分には関係ないかな」

お気持ちは、とてもよく分かります。
ですが、もしそう感じて敬遠してしまっているとしたら、少しもったいないかもしれません。

なぜなら、この白書は、国が私たち事業主に向けて送る「未来への警鐘」であり、同時に「経営を良くするためのヒント集」でもあるからです。
政府も、この白書を元にして、今後の支援策などを考えていくんですよ。

つまり、これを少し覗いておくだけで、「これから世の中はこう動いていきそうだから、早めにこんな準備をしておこう」と、先手を打つことができるのです。

まとめとして

あなたの「今」と「これから」を考えるために

この全3回の連載では、そんな「2025年版 中小企業白書」の中から、中小企業経営者や個人事業主が「これだけは知っておきたい!」という重要なポイントを厳選し、わかりやすく噛み砕いて解説していきます。

「自分の事業は、今どんな立ち位置にいるんだろう?」
「これから何を考えて、どんな一歩を踏み出せばいいんだろう?」

この連載が、あなたの現在地を確かめ、より良い未来を描くための、ちょっとした羅針盤のような存在になれたら嬉しいです。
分厚い白書をすべてわかりやすく解説してまいります。

次回はさっそく、白書が「今、多くの事業者が直面している課題」として挙げている、避けては通れない“3つの向かい風”について、具体的にお話ししていきます。

カイエダ

あなたの事業にも、すでに影響が出ているかもしれません。
ぜひ、次回の記事で一緒に確認していきましょう。