【ピースフル・マーケティング&セリング】急かさないセールスがいい。煽らなくても選ばれる人がしていること。

2025年12月9日ピースフル・マーケティング

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【ピースフル・マーケティング&セリング】急かさないセールスがいい。煽らなくても選ばれる人がしていること。
カイエダ

カイエダです。
ブログやLPで買ってもらおうとすると、つい煽った感じの書き方をしてしまう…。
「リアルなあなたはそんな感じじゃないのに…」とお客様から言われ、Webとリアルに違和感が出てしまっているあなたへ。
煽らなくていい、信頼で選ばれるための考え方と、「急かす一文」を書き換える具体例を紹介します。
不安で動かすのではなく、納得して選んでもらうセールスへシフトするヒントをまとめました。

セールスになると、急に“煽りモード”になっていませんか?

セールスレターやサービスのご案内文を書くとき、こんな言葉を目にしたことはありませんか?

  • 「今すぐ申し込まないと損します!」
  • 「このチャンスは二度とありません!」
  • 「残り○名!急いでください!」

「売れる文章の型」として紹介されることも多いので、いざ自分がセールスを書く立場になると、参考にしてしまいますよね。

ですが、少し思い出してみてください。
自分が「お客様」として誰かのセールスを読むときを。

  • 「あ、これ煽ってきてるな」
  • 「今すぐ決めろって言われても…」
  • 「売りたい気持ちが強すぎて、ちょっと引いてしまう」

そんなふうに感じた経験、きっと一度はあるはずです。

つまり私たちは、お客様としては「煽り」をちゃんと敏感にキャッチできているのに、自分が売る側になると、その感覚をどこかに置いてきてしまうことがあるのです。

「売らなきゃ」「買ってもらわなきゃ」という気持ちが先に立つと、いつの間にか「伝える」より「押し出す」文章になってしまいがちです。

この記事では、

  • なぜ、煽りセールスに頼らなくていいのか
  • 急かさなくても「買ってもらう方向」につながる、信頼ベースの考え方

を整理してお伝えします。

煽らなくても大丈夫。信頼を積み上げることで、人は自然と「選びたくなる」

結論から言うと、

「今すぐ買ってください」と急かさなくても、信頼が積み上がれば、人は自分の意思で「選びたい」と思ってくれる

ということです。

セールスで本当に大事なのは、

  • 一瞬の勢いで「申込みボタンを押させる」ことではなく
  • 長い目で見て、「この人からなら安心してお願いできる」と感じてもらうこと

です。

そのためには、

  1. お客様が、煽りにどれだけ敏感かを知ること
  2. 不安や恐怖ではなく「納得」で動いてもらうほうが、結局お互いに幸せだと理解すること
  3. 信頼を積み上げる発信と、急かさないセールスをセットで考えること

この3つが、とても重要なポイントになってきます。

ここからは、それぞれを少し深く見ていきましょう。

急かさなくていい理由1:お客様は、思っている以上に「煽り」に敏感だから

まず知っておきたいのは、お客様は私たちが思っている以上に、「売りたい空気」を敏感に感じ取っているということです。

カイエダ

何よりもあなたご自身がそうではないでしょうか。

  • 文末がやたらと「!」で終わる
  • 「今すぐ」「お急ぎください」「この機会を逃すと…」が連発される
  • 不安をあおる言葉が多い

こうした文章を読むと、内容が良くてもどこかでブレーキがかかります。

「そんなに急かされるってことは、逆に冷静になるべきなのかも…?」と、心のどこかで“警戒スイッチ”が入ってしまうのです。

「一瞬の勢い」はつくれても、「その後の信頼」を削ってしまう

煽りは、確かに「勢い」は出ます。
その瞬間は申し込みが増えるかもしれません。

でも、その裏側では――

  • 申し込んだあとに「本当に必要だったかな…」と不安になる
  • 当日が近づくと、だんだん気が重くなる
  • 結果的に、信頼よりも「なんとなくイヤな感じ」が残る

といったことも起こりやすくなります。

一度こうした印象が残ってしまうと、次からあなたの発信やご案内が届いたときに、

  • 「また煽られるのかな」
  • 「売り込まれそうだな…」

と、読む前から身構えられてしまうかもしれません。

つまり、煽りセールスは「一時的な売上」と引き換えに、「長期的な信頼」を削るリスクを持っているのです。

急かさなくていい理由2:不安で動いた行動より、「納得して選んだ行動」の方が、後悔が少ないから

人が何かを購入するとき、その動機は大きく分けて2つあります。

  1. 「不安・恐れ・焦り」からの行動
  2. 「納得・共感・安心」からの行動

煽りセールスは、ほとんどが①を刺激するやり方です。

  • 「今申し込まないと、取り残されるかも」
  • 「行動しない自分はダメかもしれない」
  • 「損をしたくないから、とりあえず申し込もう」

この状態で購入すると、後からモヤモヤしやすくなります。

モヤモヤの先にあるもの

不安で申し込んだ結果として、よく起こるのが、

  • 「やっぱり違ったかも…」という後悔
  • 罪悪感や自己嫌悪
  • 「あの人(あのサービス)はちょっと苦手」という印象

です。

これは、お客様にとってもつらいことですが、売り手側にとっても、決して望んでいないはずです。

一方で、

  • 内容に納得して
  • 自分でタイミングを選び
  • 「よし、お願いしてみよう」と決めて申し込んだとき

その行動には、自分で選んだ実感が残ります。

すると、

  • ちょっと難しさを感じても、前向きに取り組みやすい
  • わからないことがあっても、素直に相談しやすい
  • 結果に満足したら、自然と誰かに紹介したくなる

といった形で、良い循環が生まれていきます。

「不安で動かすセールス」より「納得して選んでもらうセールス」のほうが、長い目で見ると、関係性もビジネスも安定していく

これが、煽らないセールスを選ぶ大きな理由のひとつです。

急かさなくていい理由3:信頼は「急がない発信」と「急かさないセールス」のセットで育つ

では、「煽らないセールス」で買ってもらうためには、何が必要なのでしょうか。

それが、日々の発信で信頼を積み上げておくことです。

信頼を積み上げる発信の例

例えば、こんな発信はすべて信頼の貯金になります。

  • 自分の考え方や大切にしていることを、言葉にして伝える
  • うまくいった話だけでなく、そこに至るプロセスや試行錯誤も共有する
  • 「こんな方には向きません」と、あえて合わない人も書いておく
  • 無料で読める範囲でも、「読んでよかった」と感じてもらえる内容を出す

こうした積み重ねがあると、
セールスを読むころには、すでにお客様の中に

  • 「この人の言うことなら、聞いてみたい」
  • 「考え方が好きだから、サービスにも興味がある」

という前向きな気持ちが育っています。

その状態であれば、
「今すぐ申し込まないと損します!」と煽らなくても、
自然と“買ってもらう方向”に近づいていくのです。

急かさないセールスの、具体的な言い換え

とはいえ、締め切りや定員がある場合もありますよね。
そんなときは、次のような言い回しにしてみるのもひとつです。

  • 「ゆっくりご検討いただきつつ、◯月◯日までにお申し込みいただけるとうれしいです。」
  • 「定員に達した場合は、その時点で受付を締め切らせていただきます。」
  • 「今のご自身のタイミングや状況を大切にしながら、必要だと感じたらお申し込みください。」

ポイントは、

  1. 焦らせるのではなく「状況を丁寧に共有する」
  2. 相手の判断やタイミングを尊重する姿勢が伝わるように書く

この2つです。

「決めさせる文章」から「選べるように整える文章」へ。

それが、信頼ベースのセールスレターです。

まとめとして

「自分がお客様だったらどう感じるか」を、セールスの中心に置いてみる

あらためて、この記事でお伝えしたかったことをまとめます。

  • 私たちは、客の立場としては「煽り」をちゃんと見抜いている
  • それなのに、売る側になると「買ってもらいたい」が勝って煽ってしまうことがある
  • けれど、本当に欲しいのは「不安で申し込んだ人」ではなく、「納得して選んでくれた人」
  • そのためには、
    • 日々の発信で信頼を積み上げること
    • セールスでは相手のペースを尊重し、「選べるように情報を整えること」
      この2つのセットが大切になる

煽らないセールスは、売れないセールスではありません。
むしろ、

「自分がお客様だったら、こう扱われたい」と思えるやり方でコミュニケーションを組み立てていくこと

です。

その選択ができる人の周りには、時間はかかっても、ちゃんと信頼の輪が広がっていきます。

今日、ひとつだけやってみてほしいこと

最後に、具体的な一歩を一つだけ。

これまでに書いたセールスレターや告知文の中から、「読んでいて自分でもちょっと煽ってるな」と感じる一文を探してみてください。

その一文を、こんな視点で書き換えてみます。

  • 「急がせる言葉」 → 「状況を丁寧に伝える言葉」へ
  • 「不安を刺激する言葉」 → 「判断材料を増やす説明」へ
  • 「決めさせる一言」 → 「相手のタイミングを尊重する一言」へ

たとえば:

  • (変更前)「今行動できない人は、この先も何も変わりません。」
  • (変更後)「今のご自身の状況やペースを大切にしながら、必要だと感じたタイミングで選んでいただければうれしいです。」
カイエダ

たった一文でも、書き換えてみると文章全体の空気が変わります。
その「空気の違い」を、まずはご自身が一番最初のお客様として、味わってみてください。