【ピースフル・マーケティング&セリング】急かさないセールスがいい。煽らなくても選ばれる人がしていること。
【景品表示法に基づく表記】本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれている場合があります。


カイエダです。
ブログやLPで買ってもらおうとすると、つい煽った感じの書き方をしてしまう…。
「リアルなあなたはそんな感じじゃないのに…」とお客様から言われ、Webとリアルに違和感が出てしまっているあなたへ。
煽らなくていい、信頼で選ばれるための考え方と、「急かす一文」を書き換える具体例を紹介します。
不安で動かすのではなく、納得して選んでもらうセールスへシフトするヒントをまとめました。
この記事の目次
セールスになると、急に“煽りモード”になっていませんか?
セールスレターやサービスのご案内文を書くとき、こんな言葉を目にしたことはありませんか?
- 「今すぐ申し込まないと損します!」
- 「このチャンスは二度とありません!」
- 「残り○名!急いでください!」
「売れる文章の型」として紹介されることも多いので、いざ自分がセールスを書く立場になると、参考にしてしまいますよね。
ですが、少し思い出してみてください。
自分が「お客様」として誰かのセールスを読むときを。
- 「あ、これ煽ってきてるな」
- 「今すぐ決めろって言われても…」
- 「売りたい気持ちが強すぎて、ちょっと引いてしまう」
そんなふうに感じた経験、きっと一度はあるはずです。
つまり私たちは、お客様としては「煽り」をちゃんと敏感にキャッチできているのに、自分が売る側になると、その感覚をどこかに置いてきてしまうことがあるのです。
「売らなきゃ」「買ってもらわなきゃ」という気持ちが先に立つと、いつの間にか「伝える」より「押し出す」文章になってしまいがちです。
この記事では、
- なぜ、煽りセールスに頼らなくていいのか
- 急かさなくても「買ってもらう方向」につながる、信頼ベースの考え方
を整理してお伝えします。
煽らなくても大丈夫。信頼を積み上げることで、人は自然と「選びたくなる」
結論から言うと、
「今すぐ買ってください」と急かさなくても、信頼が積み上がれば、人は自分の意思で「選びたい」と思ってくれる
ということです。
セールスで本当に大事なのは、
- 一瞬の勢いで「申込みボタンを押させる」ことではなく
- 長い目で見て、「この人からなら安心してお願いできる」と感じてもらうこと
です。
そのためには、
- お客様が、煽りにどれだけ敏感かを知ること
- 不安や恐怖ではなく「納得」で動いてもらうほうが、結局お互いに幸せだと理解すること
- 信頼を積み上げる発信と、急かさないセールスをセットで考えること
この3つが、とても重要なポイントになってきます。
ここからは、それぞれを少し深く見ていきましょう。
急かさなくていい理由1:お客様は、思っている以上に「煽り」に敏感だから
まず知っておきたいのは、お客様は私たちが思っている以上に、「売りたい空気」を敏感に感じ取っているということです。

何よりもあなたご自身がそうではないでしょうか。
- 文末がやたらと「!」で終わる
- 「今すぐ」「お急ぎください」「この機会を逃すと…」が連発される
- 不安をあおる言葉が多い
こうした文章を読むと、内容が良くてもどこかでブレーキがかかります。
「そんなに急かされるってことは、逆に冷静になるべきなのかも…?」と、心のどこかで“警戒スイッチ”が入ってしまうのです。
「一瞬の勢い」はつくれても、「その後の信頼」を削ってしまう
煽りは、確かに「勢い」は出ます。
その瞬間は申し込みが増えるかもしれません。
でも、その裏側では――
- 申し込んだあとに「本当に必要だったかな…」と不安になる
- 当日が近づくと、だんだん気が重くなる
- 結果的に、信頼よりも「なんとなくイヤな感じ」が残る
といったことも起こりやすくなります。
一度こうした印象が残ってしまうと、次からあなたの発信やご案内が届いたときに、
- 「また煽られるのかな」
- 「売り込まれそうだな…」
と、読む前から身構えられてしまうかもしれません。
つまり、煽りセールスは「一時的な売上」と引き換えに、「長期的な信頼」を削るリスクを持っているのです。
急かさなくていい理由2:不安で動いた行動より、「納得して選んだ行動」の方が、後悔が少ないから
人が何かを購入するとき、その動機は大きく分けて2つあります。
- 「不安・恐れ・焦り」からの行動
- 「納得・共感・安心」からの行動
煽りセールスは、ほとんどが①を刺激するやり方です。
- 「今申し込まないと、取り残されるかも」
- 「行動しない自分はダメかもしれない」
- 「損をしたくないから、とりあえず申し込もう」
この状態で購入すると、後からモヤモヤしやすくなります。
モヤモヤの先にあるもの
不安で申し込んだ結果として、よく起こるのが、
- 「やっぱり違ったかも…」という後悔
- 罪悪感や自己嫌悪
- 「あの人(あのサービス)はちょっと苦手」という印象
です。
これは、お客様にとってもつらいことですが、売り手側にとっても、決して望んでいないはずです。
一方で、
- 内容に納得して
- 自分でタイミングを選び
- 「よし、お願いしてみよう」と決めて申し込んだとき
その行動には、自分で選んだ実感が残ります。
すると、
- ちょっと難しさを感じても、前向きに取り組みやすい
- わからないことがあっても、素直に相談しやすい
- 結果に満足したら、自然と誰かに紹介したくなる
といった形で、良い循環が生まれていきます。
「不安で動かすセールス」より「納得して選んでもらうセールス」のほうが、長い目で見ると、関係性もビジネスも安定していく
これが、煽らないセールスを選ぶ大きな理由のひとつです。
急かさなくていい理由3:信頼は「急がない発信」と「急かさないセールス」のセットで育つ
では、「煽らないセールス」で買ってもらうためには、何が必要なのでしょうか。
それが、日々の発信で信頼を積み上げておくことです。
信頼を積み上げる発信の例
例えば、こんな発信はすべて信頼の貯金になります。
- 自分の考え方や大切にしていることを、言葉にして伝える
- うまくいった話だけでなく、そこに至るプロセスや試行錯誤も共有する
- 「こんな方には向きません」と、あえて合わない人も書いておく
- 無料で読める範囲でも、「読んでよかった」と感じてもらえる内容を出す
こうした積み重ねがあると、
セールスを読むころには、すでにお客様の中に
- 「この人の言うことなら、聞いてみたい」
- 「考え方が好きだから、サービスにも興味がある」
という前向きな気持ちが育っています。
その状態であれば、
「今すぐ申し込まないと損します!」と煽らなくても、
自然と“買ってもらう方向”に近づいていくのです。
急かさないセールスの、具体的な言い換え
とはいえ、締め切りや定員がある場合もありますよね。
そんなときは、次のような言い回しにしてみるのもひとつです。
- 「ゆっくりご検討いただきつつ、◯月◯日までにお申し込みいただけるとうれしいです。」
- 「定員に達した場合は、その時点で受付を締め切らせていただきます。」
- 「今のご自身のタイミングや状況を大切にしながら、必要だと感じたらお申し込みください。」
ポイントは、
- 焦らせるのではなく「状況を丁寧に共有する」
- 相手の判断やタイミングを尊重する姿勢が伝わるように書く
この2つです。
「決めさせる文章」から「選べるように整える文章」へ。
それが、信頼ベースのセールスレターです。
まとめとして
「自分がお客様だったらどう感じるか」を、セールスの中心に置いてみる
あらためて、この記事でお伝えしたかったことをまとめます。
- 私たちは、客の立場としては「煽り」をちゃんと見抜いている
- それなのに、売る側になると「買ってもらいたい」が勝って煽ってしまうことがある
- けれど、本当に欲しいのは「不安で申し込んだ人」ではなく、「納得して選んでくれた人」
- そのためには、
- 日々の発信で信頼を積み上げること
- セールスでは相手のペースを尊重し、「選べるように情報を整えること」
この2つのセットが大切になる
煽らないセールスは、売れないセールスではありません。
むしろ、
「自分がお客様だったら、こう扱われたい」と思えるやり方でコミュニケーションを組み立てていくこと
です。
その選択ができる人の周りには、時間はかかっても、ちゃんと信頼の輪が広がっていきます。
今日、ひとつだけやってみてほしいこと
最後に、具体的な一歩を一つだけ。
これまでに書いたセールスレターや告知文の中から、「読んでいて自分でもちょっと煽ってるな」と感じる一文を探してみてください。
その一文を、こんな視点で書き換えてみます。
- 「急がせる言葉」 → 「状況を丁寧に伝える言葉」へ
- 「不安を刺激する言葉」 → 「判断材料を増やす説明」へ
- 「決めさせる一言」 → 「相手のタイミングを尊重する一言」へ
たとえば:
- (変更前)「今行動できない人は、この先も何も変わりません。」
↓ - (変更後)「今のご自身の状況やペースを大切にしながら、必要だと感じたタイミングで選んでいただければうれしいです。」

たった一文でも、書き換えてみると文章全体の空気が変わります。
その「空気の違い」を、まずはご自身が一番最初のお客様として、味わってみてください。
















