【Gmail】POP3受信終了?独自ドメインメールが使えなくなるニュースの真相と、安心な対処法
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カイエダです。
最近、あるニュースが話題になっています。
「GmailでのPOP3メール受信機能が終了する」(2026年以降の予定)というお話です。
「仕事で使っている独自ドメインのメール、Gmailで管理しているんだけど…」
「これからはGmailで受信できなくなるの?」
と、不安に感じた方も多いのではないでしょうか。
私自身も長年、仕事のメールは全てGmailに集約しているので、最初はドキッとしました。
しかし、仕組みを詳しく確認したところ、「サーバー側での転送設定」を使っている場合は影響がないこと、そしてむしろこの機会に設定を見直すことでメリットがあることがわかりました。
今回は、Googleの発表の背景と、今後も安心してGmailで独自ドメインメールを使い続けるための「推奨設定」について解説します。
この記事の目次
今回「終了」になるのはどの機能?
まず、Googleが終了を予定しているのは、Gmailの設定画面(アカウントとインポート)にある「他のアカウントのメールを確認(POP3)」という機能です。
これは、Gmail側が外部のメールサーバーへ「集荷」に行き、メールを取ってくる仕組み(メールフェッチ)です。
- × 今後NGになる(可能性が高い)方法: Gmailに他社サーバーのIDとパスワードを登録し、Gmail側から定期的に「メール来てますか?」と取りに行かせる方法。
- ◎ 今後も問題ない方法: 契約しているレンタルサーバー側で「届いたメールをGmailへ送る」と設定する「自動転送」の方法。
私は以前から後者の「転送」を使っていたため、今回の変更の影響は受けないことがわかりました。
なぜGoogleはこの機能を終了するのか?
「便利だったのに、なんでなくすの?」と思いますよね。
背景にあるのは、ズバリ「セキュリティの強化」です。
従来のPOP3という受信方法は、IDとパスワードを使ったシンプルな認証方式(基本認証)が一般的でした。
しかし、昨今のセキュリティ基準からすると、外部サーバーのパスワードを預かって通信するこの方法は、なりすましや情報漏洩のリスクが相対的に高くなってしまいます。
Googleは現在、より安全な「OAuth(オーオース)」という認証方式への移行を強く進めています。
簡単に言うと、「古い鍵(パスワードのみ)」で開けるドアを閉じて、「最新の電子キー」でないと通さないようにしよう、というのが今回の流れです。
セキュリティ意識の高いGoogleらしい判断と言えます。
これが正解!私が実践している「転送+SMTP」運用
では、私たちユーザーはどうすればいいのでしょうか?
私がおすすめする、便利な方法は以下の2つの組み合わせです。
- 【受信】レンタルサーバー側で「Gmailへの転送」を設定する (Gmailに取りに行かせるのではなく、サーバーから即座に届けてもらう)
- 【送信】Gmailの「名前を指定して送信」にSMTPサーバーを設定する (送信はこれまで通り、Gmailから独自ドメインとして送る)
この方法には、規制を回避できる以外にも大きなメリットがあります。
それは「タイムラグがなくなる」ことです。
POP3受信の場合、Gmailが巡回に来るまで数十分の遅れが出ることがありましたが、サーバーからの「転送」なら、メールが届いた瞬間にGmailにも届きます。
ビジネスでの返信スピードも上がりますね。
具体的な設定方法
私のブログですでに紹介している設定方法が、まさにこの「今後も使える方法」です。
まだPOP3受信設定を使っている方は、2026年を待たずに今すぐ切り替えておくことをおすすめします。
【受信編】メールサーバーからGmailへ転送する方法
まず、お使いのレンタルサーバーの管理画面で「転送設定」を行います。
詳細はこちらの記事で解説しています。
Gmailで独自ドメインで作ったメールを【受信】できるようにする一番簡単な方法
独自ドメインのメールアドレスを、使い慣れているGmailで送受信できたらいいな!と思ったことはありませんか?けっこう簡単にできるんですよ!まずは一番簡単な「受信」方法から解説します。独自ドメインでのメールアドレスの作り方も知りたい方は要チェックです。
【送信編】Gmailから独自ドメインで送信する方法
受信の設定ができたら、Gmailから返信する際に独自ドメインのアドレスを使えるようにします。 これは「SMTP」という送信専用の仕組みを使うため、今回のPOP3廃止の影響は受けません。これまで通り利用可能です。
Gmailから独自ドメインのメールアドレスで【送信】できるようにする唯一の方法
独自ドメインのメールアドレスを、使い慣れているGmailで送受信できたらいいな!と思ったことはありませんか?けっこう簡単にできるんですよ!受信の設定が終わったら、続いて送信する方法に取り組んでみましょう。やり取りするお客様にはオフィシャルな印象をもっていただけますよ。
まとめとして

技術の進歩とともに、古い仕組みが使えなくなるのはWebの世界ではよくあることです。
ただ、今回のように「転送」というシンプルな仕組みに立ち返ることで、結果的に利便性も上がることがあります。
もちろんGoogle Workplace(有料)と連携する方法もありますが、今回私が紹介したような方法も使えるのでご参考まで。
「ニュースを見て焦っていたけれど、転送設定にしたらメールがすぐ届くようになって快適!」
そんなふうに前向きに捉えて、設定変更をしていきましょう。




















