したたかリフレーミング(5)世界を変える「視点切り替え」の技術(後編)
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カイエダです。
「したたかリフレーミング」シリーズ、前回は、私たちの誰もが持っている「思考の癖」に気づくこと、そして、同じ出来事でも「見方を変える」ことで、心の景色がフワッと変わるというお話をしました。
今回は、さらにその「視点切り替え」の技術を深掘りして、どうすれば日常の中でこの心の柔軟性を育てられるのか、そしてそれが私たちにどんな「心の自由」をもたらしてくれるのかをお伝えしたいと思います。

この記事の目次 [表示]
心の窓を開く「視点切り替え」の優しいトレーニング
「視点を変えるって言われても、なかなか難しい…」そう思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも大丈夫。これは、心の筋肉を鍛えるようなもので、少しずつ意識してあげることで、誰にでも身につけられるんです。
具体的なトレーニングは、とてもシンプルです。何か心がモヤモヤしたり、カチンときたりした時。
あるいは、何かに煮詰まってしまった時。
「ああ、またこのパターンだ…」と気づけたら、心の声にそっと問いかけてみてください。
心の声にそっと問いかけるトレーニング3つ
1. 「もし、あの人だったらどう考えるだろう?」
あなたが尊敬している人、いつも前向きな人、あるいは全く違う考え方をする人…。
「もし、あの人がこの状況にいたら、どんな風に捉えるだろう?」と考えてみるんです。
例えば、いつも冷静な友人の顔を思い浮かべると、「ああ、こんな風に俯瞰して見ることもできるんだな」と、新しい視点が見つかるかもしれません。
2. 「1年後、この出来事をどう見ているだろう?」
今、目の前にある問題が、まるで世界が終わるかのように感じられる時もありますよね。
でも、少し先の未来、例えば1年後の自分になったつもりで、今の状況を振り返ってみるんです。
「あの時のあれ、今思えば大したことなかったな」
「あの失敗があったから、今の私があるんだ」と感じるかもしれません。
時間の経過で「重さ」が変化するのを感じてみましょう。
3. 「この出来事の『良い面』はどこにあるだろう?」
どんなにネガティブに見える出来事にも、必ず何かしらの「良い面」や「学び」が隠れていることがあります。
これは、無理やりポジティブに考えるのではなく、冷静に「事実」を探す作業です。 例えば、予定が台無しになったら、「代わりに、思いがけない発見があったり、ゆっくり休む時間ができた」という良い面があるかもしれません。
誰かに厳しいことを言われたとしても、「自分の改善点に気づけた」「相手の価値観を知るきっかけになった」という学びがあるかもしれません。
大切なのは、これらの問いを自分自身に優しく語りかけることです。
「こう考えなきゃダメだ!」と追い詰めるのではなく、「こんな見方もできるかもね」と、そっと選択肢を提示してあげるようなイメージです。
リフレーミングがもたらす「心の自由」
「視点切り替え」のトレーニングを続けていくと、あることに気づきます。それは「自分は、どんなことにも、どんな風にでも意味づけができるんだ」という、とてつもない心の自由です。
これまでは、まるで決められたレールの上を走るように、一つの考え方に縛られていたかもしれません。
でも、リフレーミングを身につけると、目の前に現れる出来事を、まるで自由に意味づけできるパズルのピースのように捉えられるようになります。
雨の日を「憂鬱な日」にするのも、「しっとりと落ち着いた日」にするのも、あなたの心が決めること。
誰かの何気ない一言を「悪意」と捉えるのも、「考え方の違い」と捉えるのも、あなたが選ぶこと。
この心の自由があるからこそ、「したたかリフレーミング」は、単なるポジティブ思考とは一線を画します。
それは、目の前の状況を変えられない時でも、自分自身の心を強く、そしてしなやかに保ち、自分にとって一番良い選択肢を選び取る力だからです。
まとめとして
私たちは、毎日たくさんの出来事と向き合っています。
その全てを思い通りに変えることはできません。
ですが、その出来事に対する「見方」は、いつでも、どんな時でも、私たちの意思で変えることができるんです。

この「視点切り替え」の技術が、あなたの心を縛る見えない鎖を解き放ち、より軽やかに、そしてあなたらしく毎日を過ごすためのお役に立てれば嬉しいです。