したたかリフレーミング(4)世界を変える「視点切り替え」の技術(前編)
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カイエダです。
これまで数回に渡り、「したたかリフレーミング」について触れてきました。
今回はその核となる「考え方を変える」技術を深掘りします。
この記事の目次 [表示]
「したたかリフレーミング」でお伝えしてきたこと
これまでの記事では、ちょっぴり辛い出来事があっても、優しさを「したたかな盾」にしたり、自分の心に正直に境界線を引いたり、時には誰かに頼ってみたりと、色々な形で心を強く、そしてしなやかに保つヒントをお伝えしてきました。
これら全てに共通する、一番大切なこと。
それは、まさに「考え方を切り替える」ということです。
同じ出来事でも、どんな風に受け止めるかで、私たちの心はまるで違う景色を見せてくれます。
【したたかリフレーミング】優しさで返す、大人の“強さ”レッスン、はじめます。
したたかリフレーミング(1)「何を言っても大丈夫」って、誰が決めたの?
したたかリフレーミング(2)「迷惑をかけない生き方」に疲れたこと、ありませんか?
誰もが持っている「思考の癖」って?
私たちは、普段の生活の中で、たくさんの出来事に出会いますよね。
嬉しいことも、ちょっぴり残念なことも、色々あります。
そんな時、私たちの頭の中では、無意識のうちに「いつもの考え方」が顔を出しているって、ご存知でしたか?
例えば、何かうまくいかなかった時、「やっぱり私には向いてないんだ…」とすぐ思ってしまう人。
あるいは、誰かに褒められても「いやいや、たまたまだから」と受け取ってしまったり。
もしかしたら、「私が我慢すれば丸く収まる」と考えてしまう癖がある人もいるかもしれませんね。
これらは、長年の経験や育ってきた環境の中で、自然と身についた「思考の癖」のようなものです。
いつも同じ道を選んでしまうように、私たちは特定の考え方のパターンを持っているんですね。
この「癖」は、良い面もたくさんあります。
例えば、「慎重に考える癖」のおかげで失敗を避けられたり、「ポジティブに捉える癖」のおかげで前向きに進めたり。
でも、時にはこの「癖」が、私たちの心をぎゅっと縛りつけたり、本当は違う選択肢があるのに気づかせなくしてしまったりすることもあります。
特に、心がザワザワしたり、なんだかモヤモヤする時。
そんな感情が湧いてきたら、それはもしかすると、あなたの「思考の癖」が顔を出しているサインかもしれません。
「あ、今、私、いつものパターンで考えてるな」と、ほんの少し立ち止まって気づくだけで、もう一歩、リフレーミングの入り口に立っていることになります。
同じ出来事も「見方」でまるで違うものになる
さて、あなたの「思考の癖」に少しだけ気づくことができたら、次は「視点を切り替える」練習です。
これは、まるで風景画を見るときに、少し離れてみたり、ズームしてみたりするようなものです。
例えば、こんな場面を想像してみてください。
「失敗した!」と感じた時
- いつもの思考の癖:「ああ、またやっちゃった。私って本当にダメだ…」
- 別の見方:「これは『新しい学びの機会』だ!次はこうしてみよう、というヒントをもらえた」
誰かと意見が食い違った時
- いつもの思考の癖:「なんで分かってくれないの?」「私とこの人は合わないな…」
- 別の見方:「違う意見が出てきたってことは、『多様な考え方がある』ってこと。相手には相手の、私には私の視点があるんだな」
予定通りにいかなかった時
- いつもの思考の癖:「もう最悪!全部台無しになった…」
- 別の見方:「これは、もしかしたら『新しい道が開くチャンス』かもしれない。予期せぬ出来事から、面白い発見があるかも」
どうでしょう?同じ出来事でも、少しだけ「見方」を変えるだけで、感じる気持ちがフワッと軽くなるのがわかりますか?
まとめとして
大切なのは、一つの見方に固執せず、「他にも見方があるんじゃないかな?」と、心の中で問いかけてみることです。
これは、決して「ネガティブな感情を無理にポジティブに変える」ということではありません。
ただ、「今はこう見えているけれど、もしかしたら違う角度もあるかも」と、心の窓を少しだけ開いてみるような感覚です。
この「視点切り替え」は、まるで魔法のようです。
これまで「困ったこと」だと思っていたことが、「新しい発見」に変わったり、「壁」だと思っていたものが「乗り越えられる階段」に見えてきたりするかもしれません。

次回は、この「視点切り替え」をもう少し深掘りして、心の自由をさらに広げるヒントをお伝えしたいと思います。
どうぞお楽しみに。