高貴で神秘的で不安。「パープル」の意味:ブログに活かす色彩心理マーケティング
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この記事ではパープル「紫」の色彩心理について解説します。
複雑な意味が絡み合うパープルは、高貴で神秘的な反面、不安を暗示する色のため、使うときには注意が必要な色です。
この記事の目次
パープルという色の意味
「パープル」……紫はとても難しい色です。
- エネルギッシュで活動的な「赤」
- 冷静な「青」
という特徴的な2色が混ざりできた色なだけあって、その意味も複雑で二面性があります。
採取しづらい色から、「高級感」「希少」のイメージ
もともと、紫の染料が採取しにくかったという事情から、洋服などは位の高い人しか身につけられなかった色。
そこから
- 高級感
- 高貴
という意味が生まれました。
ヨーロッパではプラプラ貝と呼ばれる巻貝の分泌液を化学反応させてつくっていました。
プラプラからパープルという単語になったのでしょうね。
聖職者や皇帝、皇后の服の色として「禁色」とされていました。
日本でも604年に制定された「冠位十二階」という冠位がありますね。
日本で初めての人材登用制度です。
朝廷に仕える臣下を12の等級に分け、地位を表す冠が決められました。
位のもっとも高い大徳が濃紫、二番目の位の小徳が薄紫という色になっています。
高級感あるイメージからプライド
位の高い人は自尊心や誇りも高いです。
「自分すごい!」という誇りだけでなく、してきたことの功績や過去の栄光に対して、他者に認めてもらいたいという気持ちもありますよね。
私は本当にすごいなぁ、と思う方というのは、とても謙虚だったりします。
とはいえ自己卑下することは一切なく、プライドは持っていますが、それをひけらかしたりせずに、学ぶ姿勢が常にある方が多いです。
「プライドが高い」と揶揄されてしまう人の心のなかには、欠点や弱点をあからさまにされたくない…・・!という願望も見え隠れするもの。
もし、プライドが高い人が、弱点を指摘されると、怒ったりしませんか?
その怒りの先にあるのは「恐れ」です。
その恐れから、劣等感やコンプレックスという意味も派生します。
希少性から「誰にも理解されない」イメージに
冒頭で、パープルはもともと自然界からは染料として手に入りにくい色であったことをお話しました。
そこから
- 他と異なる
- 人と異なる
- 特別感
- 個性的
という意味がつきました。
こうなってくると……。
次は自分の常識外のものを「変」とみなす概念も生まれることから
- 変わりもの
- 狂気
といったイメージへと飛躍するのです。
何に基準を置くかで、人の判断というものはことごとく変わるものです。
パープルは高貴なイメージもあれば狂気のイメージもある。
とても不思議な色だと思いませんか?
感受性の色
イエローは以前、理論の色、左脳の色だと説明しましたが、一方でパープルは感性の色、右脳の色です。
芸術の色とも言われます。
おそらく左脳右脳という観点でみると、
- イエローは言語をつかさどり
- パープルは言語化できない部分を担当
しているイメージです。
感性が高いということは、美しいものを見る目がある、つまり審美眼があるということ。
ここから高貴のイメージにも逆につながりますね。
さらに希少性から神秘のイメージにも
夜空や宇宙は、真っ暗かというと、月の光や街の明かりを受けて、ぼんやりと神秘的な紫色の世界となります。
宇宙に想いを馳せると、人間て、なんてちっぽけなんだろうと思うことはありませんか?
私はよくあります。
目を閉じ、宇宙に想いを馳せるときの色は、私はまさしくパープルの世界一色になります。
経済が発展し、物質的な豊かさが手に入ると、人類はそれでも満足できないことに気がついてきました。
それが今の時代です。
物質的な目に見えるものでは満足しない、心の時代。
現在はそう言われています。
目に見えるもの、見えないもの。
そして形あるもの、ないもの。
何を扱うかではなく、何を信頼できるかどうか。
それはすべて、愛や善意によるかどうか。
それが本質なのでは?
紫は、人をそんな深い思考の世界へ、そして理想を描く精神世界へといざないます。
身近にあったパープルのイメージ……「死」
高貴な色としてパープルを紹介していますが、人類にとって深く刻印されたパープルは、
- 打撲のあと
- あざ
- 死体の暗い紫
ではないでしょうか。
パープルは「死」を連想・暗示する色です。
青みがかった紫は、今でもヨーロッパでは葬儀や憂鬱さと結びつき、決して麗しい色ではないようです。
ブログでパープルを使うと……?
文字色パープルも禁止です
ブルーのお話をしたときも、文字色にブルーは厳禁、というお話をしましたが、実はパープルも使わない方が無難です……。
パープルはリンク済みの色なので、こちらもお客様の動きを止める要因になる可能性があるからです。
見ている人の感性を高める
パープルは、創造力をかりたてたり、感受性を刺激する効果が考えられます。
芸術的なイメージもあるため見ている人の中の感性を引き出します。
全般的に
- 高級感
- 上品さ
を表す色ですので、他の色とのバランスを気をつけ、差し色として視覚で印象に残るレイアウトにすると、印象強くなります。
まとめとして
本日は「パープル」について
お話しました。
位の高い人が身につける色から
- 高貴なイメージ
- 上品
- 希少性
などのイメージが深層心理で働きます。
そこから
- プライド
- コンプレックス
- 個性的
- 変わっている人
- 芸術
- 神秘性
- 死
以上のような特徴もあります。
上品なイメージを演出できるように、デザインでは差し色などで工夫してインパクトある配色をしたいものです。
ぜひ、色のメッセージを捉え、上手にブログライティングにも活かしてみてくださいね。