【エピソード22】アルバムレビュー『ALFEE』ALFEE

2025年5月13日Music & Artists

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【エピソード22】アルバムレビュー『ALFEE』ALFEE
カイエダ

カイエダです。
今回は1983年1月5日にリリースされたALFEEの6枚目のオリジナルアルバム『ALFEE』をレビューします。
ロックバンドへと進化していくALFEEの過渡期を捉えた名盤です。
エモーショナルな構成美と三人の個性が輝く、今なお新鮮な一枚と言えるのではないでしょうか…!

『ALFEE』概要

『ALFEE』(アルフィー)は、1983年1月5日にリリースされたALFEEの6枚目のオリジナルアルバムであり、グループにとっても象徴的な一枚です。この作品を境に、フォークグループからロックバンドへの完全な移行を果たし、以降のALFEEサウンドの礎となるアルバムとなりました。

タイトルにバンド名を冠したことからも、彼らの決意と覚悟がにじみ出ています。そして、LPジャケットには黒地に同色ロゴというシンプルながらも粋なデザインが採用され、なんと触れることで温度によって色が変わるという遊び心あふれるギミックが施されていたのも印象的です(現在は経年劣化によりこの効果は失われています)。

また、カセット版にはシングル「別れの律動」のB面である「挽歌」が追加収録されており、メディアによって少し異なる楽しみ方ができるのも当時らしい魅力です。
全曲が高見沢俊彦さんによる作詞・作曲であり、ALFEEというバンドの芯を感じさせる作品に仕上がっています。

カイエダ

ようやく年代が被ってきたんですが、安全地帯の 1st Albumがリリースされたのが1983年1月25日。
このアルバムと同時期に売り出されたアルバムだったんですね。

『ALFEE』内容

演奏陣には当時のサポートメンバーを含め、非常に豪華なミュージシャンが参加。ギター、キーボード、ドラム、そしてフルートやパーカッションといった多彩な楽器が織り成すサウンドは、アルバム全体に幅広い表情を与えています。

特に注目すべきは、井上鑑さんが編曲に加わった「夢よ急げ」「愛は想い出の中に」「不思議な関係」などで、ALFEEの持つフォーク感とロック感が絶妙にブレンドされたサウンドはまさに必聴。また「君はパラダイス」では女性ボーカルとの掛け合いがアクセントとなっています。

このようにして、本作『ALFEE』は単なる楽曲の集まりではなく、バンドの進化を感じさせる、まさに"作品"と呼ぶにふさわしい仕上がりとなっています。

『ALFEE』収録曲

全曲 作詞・作曲:高見沢俊彦、編曲:ALFEE(特記以外)

  1. 夢よ急げ(編曲:井上鑑)
    …😎さん👩‍🦰さんスイッチボーカル。すんごいゆっくり!ですね!私はライブ映像で初めて「夢よ急げ」を聴いたのですが今のアレンジの方がもっと早いですよね。こんなゆっくりとした曲だったんですね。ギターに印象よりもシンセというか鍵盤のアレンジが効いている感じがします。
  2. ロックンロール・ナイトショー
    …🤓さんメインボーカル。ロックンロールなのかな?当時流行っていたかもしれない、いわゆる「チャールストン歌謡」ってやつかもしれないですね。ほんと色々頑張っているのが感じられます涙
  3. 別れの律動(リズム)
    …👩‍🦰さんメインボーカル。この曲で初めて「夜のヒットスタジオ」に出演したんですよね。今聴くと、歌謡曲を意識してる感じはしますね。ギターソロは入らず、シンセにしているあたりが特に。ヒット曲を書かないといけないという重すぎるプレッシャー。すごかったんでしょうね。
  4. ANGEL
    …🤓さん👩‍🦰さんスイッチボーカル。🤓さんはファルセットでたくさん歌を歌ってくれますよね。この曲はフォークの名残があまりない感じがします。
  5. A.D.1999
    …👩‍🦰さんメインボーカル。今ライブで歌っているキーの方が…高いですよね?👩‍🦰さんすごいなぁ…。コーラスを入れてる方が声高くしないといけなくて大変そうです!!!私はこの頃の👩‍🦰さんの甘い歌声も好きです。ギターソロとドラムがハードになってきました^^
  6. 愛は想い出の中に(編曲:井上鑑)
    …👩‍🦰さんメインボーカル。コーラスバンドとしての強みが出ている曲だなぁと感じます。曲もとても好きです。👩‍🦰さんの甘い声がいい…。
  7. 君にしびれて
    …😎さん🤓さん👩‍🦰さんスイッチボーカル。😎さんの情熱的な歌い方が特徴的な曲。なんかこのあたりの流れから、やけに楽しい雰囲気になっていくような気がします。
  8. 君はパラダイス
    …😎さん🤓さんスイッチボーカル。出たー!問題の曲(笑)。今だと一部歌詞を変えないと地上波では歌えないでしょうね。地上波で歌わないか…。女子大生が活躍するオールナイトフジとかテレビでやっていたのかな。時代的に…。Wikipediaによると
    曲中の女性の歌声は、事務所の女性シンガー。ライブは、高見沢が裏声で歌っている。後にバナナフリッターズがアルバム『BANANA SENSATION』(1992年)でこの曲をカバーし(ただし原曲と異なりラストで一番のサビを繰り返している)、日髙のり子が女性パートを担当した。
    とのことです。パーカッションとか楽しそうで急に雰囲気変わりますよね笑。そして🤓さんはなんであんなダミ声も出せるんでしょう。
  9. 真夜中のロマンス
    …😎さんメインボーカル。「君はパラダイス」も歌っていた人とは到底思えない前曲と性格の異なる曲。この手の曲は、😎さんのセクシーな艶のある声が活きますよね〜。イントロがもういい曲だな、とわからせる勢いを持っていますよね。
  10. 不思議な関係(編曲:井上鑑)
    …👩‍🦰さんメインボーカル。今聴くとやっぱり歌謡曲っぽいですね。歌詞、どういう背景の恋人同士なのでしょうね。不倫関係ってわけでもなさそうですが、いずれ別れゆく?「不思議な関係」のふたりの歌なんでしょうか。
  11. OVER DRIVE
    …😎さん🤓さんスイッチボーカル。今ではOVER DRIVEからの、夢へ急げ、なアレンジでライブ映像を見たことがあります。ちょっとフォークっぽい曲です。

『ALFEE』の感想

2025年にALFEEと出会った私にとって、『ALFEE』というアルバムは懐かしく聴こえる曲もあり、今でもこの瞬間に響いてくる、現代的なエネルギーと繊細さを持った曲も含まれた作品だと感じました。

冒頭の「夢よ急げ」から御三方の覚悟を感じます。もう少しスピーディーな方が私は好みですが^^、アレンジの美しさと、どこか心に沁み入るメロディが絶妙に共存していて、「この曲はライブでさらに進化していくんだな…」と感慨深かったです。

A面の5曲は、臨場感に満ちていて、一気に聴き通せる気持ちよさがあります。
特に「別れの律動」や「A.D.1999」などは、サウンドの作りは歌謡曲を意識しながらも、ロックに寄せていこうとする勢いがあり、体がリズムを刻んでしまいます。

そしてB面。雰囲気ががらりと変わり、しっとりとした歌ものが中心になりますが、ここでもALFEEのコーラスの美しさと演奏の丁寧さが際立っています。「君はパラダイス」はちょっとユーモラスでキャッチーな雰囲気で、いい意味でリラックスさせてくれる中盤の癒しポイント。そして後半、「真夜中のロマンス」から「不思議な関係」、ラストの「OVER DRIVE」へと続く流れは、本当に見事。

静かに、でも確かに心の奥を揺さぶってくるような曲たちが並び、アルバム全体が一つの物語のように感じられました。特に「OVER DRIVE」のアコースティックサウンドとロックスピリットの融合は、まさにALFEEの真骨頂。ライブバンドとしての魅力と、楽曲そのものの完成度の高さが一体となって、深い感動を呼び起こしてくれました。

ジャンルに縛られず、でも一貫した情熱と美意識が通底する──そんな音楽に出会った気がします。『ALFEE』は、今だからこそ出会えてよかった、そう思えるアルバムでした。

カイエダ

このあと、とうとうアルフィーさんたちは「メリーアン」で大ブレイク!ほんと、デビューから約10年リアルにかかったんですね涙。一方、もう一つの推しバンド安全地帯もこの年にデビュー。アルバムの完成度が1stとはいえ、今聴いてもものすごく高いと改めて思います。というのも…。安全地帯は地元北海道で、長年ほぼ合宿生活のような状態でバンド活動を続けていた→井上陽水さんバックバンド、というキャリアです。そもそもの演奏能力や作曲能力のキャリアがすでに長い…という、最初から「実力派バンド」だったんだな、ということが今更ながらにわかります。

NEXT►【エピソード23】アルバムレビュー『ALFEE’S LAW』ALFEE

次回は、アルフィーさんの同年秋にリリースされた「メリーアン」収録のアルバムをレビューします。

【エピソード23】アルバムレビュー『ALFEE'S LAW』ALFEE
『ALFEE'S LAW』は、ハードロックからバラードまで多彩なALFEEの真髄が詰まった一枚。圧倒的な完成度と感動に満ちた傑作です。

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